![]() 1998 Formula One World Champion ShipRound 2. Brazilian GP. Results |
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第2戦 ブラジルGP最終結果 ◇3月27日〜3月29日 ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)(4.292Km×72周)
○ブラジルGP予選結果○ブラジルGP結果詳細○マクラーレン2戦連続ワン・ツー・フィニッシュ!!
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スタートはハッキネンが前回同様の好スタートを見せる。続いてクルサード、フレンツェン、アーバイン、シューマッハは予選3位からポジションを落として5位。6位にウルツ。予選10位と苦しんだヴィルヌーブが7位までアップ。オープニングラップでラルフが早くもスピン、コースアウトしてリタイア。また、3周目虎之介の前16番手を走行していた中野信治も1コーナでスピン。エンジンが止まってリタイアとなる。 好スタートの2台のマクラーレンは、その後も好調に飛ばし、特にハッキネンは金曜日から全セッションでトップタイムをマークしている好調さそのままに毎ラップ、ファーステストラップを更新しながらの快走を続け、2位クルサードとの差は僅かづつではあるが開いて行く。 11周目、シューマッハが前を行くチームメイトアーバインを1コーナでパスして4位に浮上、前を行くフレンツェンを追い背後に迫る。また、6位ウルツに7位ヴィルヌーブも接近。しかし、抜けそうで抜けない。 19周目、それまで15位を走行中の高木虎之介は、エンジンから激しく白煙を上げそのままマシンを止めてリタイアとなる。 27周目、上位陣でまず、フレンツェンに引っかかったシューマッハが先にピットイン、次の周にフレンツェン、アーバインがピットイン。この間にシューマッハが前に出て3位にアップ。その次の周にはヴィルヌーブもピットインして、グッドイヤー勢は1回目のタイヤ交換を終える。このタイミングではもう一度ピットインが必要。しかし、ブリヂストンを履くマクラーレン勢は今のところピットインする気配はなく、ペースも快調。このままだと1回のピットインで済むことになり、もしそうなら他チームは全く歯が立たない状況。 35周目、「気が付いたら空が真っ暗」とのレポート。もしかすると雨が降りそうな雲行き。 37周目、マクラーレン勢まずクルサードがピットインしてタイヤ交換、燃料補給。続いて39周目ハッキネンがピットイン。ピットクルーも落ち着いて作業を施し、トップキープのままコースに復帰する。 NEXT |
同じブリヂストンのウルツ、フィジケラのベネトン勢も今だピットインせず、引っ張るだけ引っ張る作戦。3位のウルツにシューマッハ、フレンツェンが引っかかる格好で周回を重ねる。このままでは、シューマッハ、フレンツェンの2回目のピットインとウルツの1回目が同じタイミングになる。 40周目、9位ヴィルヌーブが8位アーバインを1コーナでパス。ついで7位アレジを次週の1コーナでパス。あと一台でようやくポイント圏内というところ。 46周目、フレンツェンが先に動いて2回目のピットイン。ついで47周目ウルツが1回目のピットイン。この間にフレンツェンが前に出る。49周目フィジケラが1回目のピットイン。50周目ヴィルヌーブが2回目。もう少し引っ張って53周目にピットイン。ところがエンジンが止まってしまい、再始動するが作業に13秒もかかってしまう。その間にフレンツェンに迫ったウルツが1コーナでそれをパス。その直前にシューマッハがコース復帰するシーンが。アーバインも次の周にピットインして上位陣はすべてピットインを終了。57周目の順位は、ハッキネン、クルサード、シューマッハ、ウルツ、フレンツェン、フィジケラ、ヴィルヌーブと続く。 65周目、10位を走行中のパニスがトラブルでマシンを止めリタイア。トゥルーリも前半早々とリタイアしており、プロストチームはなかなか低迷から抜け出せない。また、11位を走行中だったハーバートがピットインしてそのままリタイアする。 残り2周で雨がポツポツと落ちてきたとのレポートが入ったが、上位陣にその後大きな動きはなく、ハッキネンが開幕2連勝、昨年の最終戦と合わせて初優勝から3連勝を飾った。2位はクルサード、3位シューマッハ、4位に今年からフル参戦のウルツが健闘、5位フレンツェン、6位フィジケラ。ディフェンディング・チャンピオンのヴィルヌーブはポイント圏外の7位となった。 |
○マクラーレンの優位は揺るがず
Updated at 98/04/03 |
いやはや、もう手が付けられません! マクラーレンの速さには。マクラーレンは1回ピットイン作戦。対するフェラーリ、ウィリアムズは2回ピットイン作戦。序盤は当然燃料を多く積まなければならないマクラーレンが不利のはずなのに、そんな事全く関係ありません!ってくらいスタートから悠々と2台で独走体勢を築いてしまった。これはもう、BSタイヤの優位さもさる事ながら、それも含めたトータル・パッケージが良いって事だよね。TVで紹介されていたけど、A.ニューウェイって凄い人だね。彼が、かのレイトンハウス・マーチからウィリアムズに移った途端にウィリアムズは速くなったし、今年のマクラーレンといい、彼の行くところに最速マシンありって状態。 ![]() A.ニューウェイ そこに、早ければ来年からホンダがシャーシも含めて参戦することになりそうだけど、果たしてニューウェイを越える事ができるか? 去年の秋にはF1を試作して走らせていた様だけど、そう簡単には行かないだろうなぁ。でも、それにチャレンジするのが、本田宗一郎から受け継ぐホンダ・スピリットだよねぇ。あんまり簡単に結果出ちゃ、またすぐ辞めちゃいそうだし、今回は末永く「価値ある1勝」(レーシング・オン265号でのモーターレーシングライター西山平夫氏のコメントを引用)を目指して欲しいな。NEXT |
ベネトンもBSタイヤの恩恵に預かり、ウルツ4位、フィジケラ6位。特にウルツはF1参戦5戦目で、フレンツェンをパスし、シューマッハの背後を脅かすという活躍。でもレースの2/3まで引っ張って1回のピットインで後半勝負の作戦だったと思うが、チョット引っ張り過ぎたのでは? 前半それだけ燃料を積むのでペースが上がらず、その遅れを後半挽回しきれなかった。ただ、タイヤがいいと作戦の幅も広がるし、余計な心配が減るので、BSを履いた若い2人のベネトンにも目が離せなくなりそう。 対するGY勢、フェラーリ、ウィリアムズは苦しい。フェラーリはシューマッハがさすがに何とかまとめて3位に入ったが、ピットロードをギリギリに攻めて少しでもタイムを稼いで、それでもハッキネンには1分以上も離されてのゴール。ピットインを1回にしても追いつかないほどの差がある。ウィリアムズはもっと辛い。フレンツェンはウルツにかわされるし、ヴィルヌーブはポイントも稼げず。両チームとも、まずはタイヤを履き替えないと、マクラーレンとまともに勝負できそうもない。履き替えても・・・と思ってしまう程、マクラーレンに大きく水を開けられてしまった。 高木虎之介は予選17位、決勝はエンジンブローでリタイア。でも、スタート前のインタビューで言ってたけど、トラブルでまともに走れない状態での予選17位は立派。今のティレルの状況なら最後列でもおかしくない。今宮さんが言ってたが、海外プレスの注目度もどんどんアップしてるようなので、次はノートラブルで予選に臨んで欲しいところだ。 今回のTV中継のオープニングに、純朴な少年ミカ・ハッキネンが紹介されていた。思えば、1990年のマカオF3で、それまでレースをリードしていたハッキネンはライバルM.シューマッハと接触してクラッシュ。シューマッハに勝利を奪われるのだが、ハッキネンがクラッシュしたマシンにグローブを投げつけて悔しがるシーンを何年か前にビデオで見た時、純朴な若きレーサーって印象を強く受けて、それ以来ひいきのドライバーの1人なんだけど、それから8年。ようやくハッキネン時代の到来か。このままではレース自体は面白味にかけるが、ぜひともハッキネンにチャンピオンを獲って欲しいなって、今回のオープニングを見て思ってしまった。 |
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