勇者ゆたえると七人の侍(誤)
●第34話●
ビッグ・トルネーコ


 まさか、まさかの1週間ぶり更新に、読者嬉ションでございますか(聞くな)。編集長だってやるときはやるんです。ってゆーか、あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ


 おれの名はトルネコってゆーかゴブサタ(ちっともハードボイルドっぽくない一言に読者釘付け)。

 勇者を名乗る鈍い顔つきの男と、薄手の服で男を誘惑するジプシーの姉妹が、おれの代わりに灯台の問題を解決してくれたようだ(というか「代わりによろしく」とか言ってさっさと町に逃げちゃったくせに)。おれは基本的に一匹狼のアウトローなのだが、世界中の魔物たちを1人で相手にするほど愚かではない。彼らの仲間に加わった方が、この先、冒険を有利に進められそうだ。

 おれは南へ行くべきだと勇者に提案した。南にあるミントスの町には「商売の神様」と呼ばれる老人がいるのだ。勇者はおれの言うことに耳を貸したかに見えたが、実はまったく聞いていなかった。彼らはおれをコナンベリーの武器屋へ連れ込み、突然おれの荷物(破邪の剣8本)を処分し始めた。

 もともと冒険の資金にしようと思っていた所持品だったので、売り払って現金化することに異議は無い。しかし人様の荷物をいきなり売ってしまうのには驚いた。おれは冷静で感情を表に出さないタイプだが、このときだけはほほほ本当にびびびびびびビビリまくり(じゅうぶん焦ってます)。

 アイテムを処分し現金を手に入れたので、おれたちは南へ向か....うはずなのに、勇者は突然ルーラの呪文で別の土地へ。おれはズボンのポケットからブラックジャック(棍棒)を取り出し、勇者の頭に狙いを定め、思いきり振り下ろそうと思ったのだが、ルーラで飛んできた場所を見て、やめた。おれたちが飛んできた場所、そこはおれの故郷レイクナバだった。勇者に感謝(語呂優先)。

 おれは愛する妻と子供、そして武器屋の親方と再会を果たした。おれはハードボイルドなので、決して人前では涙を見せない。相好を崩すことも無い。だが子供との再会は本当に感動したんだじょー(崩れすぎ)。(ってゆーか、誰)

 用事はすべて済んだので、おれたちはコナンベリーに戻り、船でミントスへ向かった。商人を目指すホフマンという男(今まで存在に気がついていなかった)は、「商売の神様」ヒルタン老人に抱かれる教えを乞うため、ここにとどまると言う。

 こんな辺鄙な町にも、魔王と勇者に関するニューズが届いている。これが情報化社会というやつなのか。おれには関係の無い話だが。

 おれたちは、とりあえず旅の疲れを癒すため、宿屋へと向かった。


 話がサクサク進むと、逆に盛り上がりが無くなっちゃいますね。困ったもんだ。

 ということで次回もみんなで一緒に冒険しましょう。

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