勇者ゆたえると七人の侍(誤)
●第22話●
ミネア・スキンミルク


 いきなり初回から評判の良かった「第4章」ですが、今回はマーニャの妹であるミネアの登場となります。さーて、今回の芸風(誤)は吉と出るか凶と出るか(笑)。


 皆々様、お初にお目にかかります。わたくしミネアと申します。占いをしております。姉のマーニャがいつもお世話になっております。

 マーニャは姉のくせにまだ子供ですので、ギャル語と申しますか、あのような口調でしか話すことができませぬ。両親を早くに亡くしたため、きっと寂しいのでございましょう。気をつけるように注意しているのですが、なかなか言うことを聞いてくれませぬ。申し訳ございませぬ。

 それはともかく、わたくしどもの旅のお話をしなければなりませんね。承知しております。では、少しの間お付き合い下さいませ。

 錬金術師でございました亡き父には、バルザック様の他にもうお一方、オーリン様という名のお弟子さんがおいでになりました。現在オーリン様は、西の洞窟に身を潜めていらっしゃるそうでございます。

 もちろんバルザック様は亡き父の仇であり、本来ならば「様」などという敬称をお付けする必要もないのでございますが、わたくしは両親に厳しく育てられました故、人様を呼び捨てにすることができませぬ。ご承知おき下さいませ。

 さて、わたくしどもはコーミズの村に戻りまして、亡き父の研究所に立ち寄りました。地下室へまいりますと、部屋の隅の方で何かが動いているようでございます。わたくしは臆病ですので、姉に見に行かせますと、何とスライムがいるではありませぬか。ああ驚いた、やれ驚いた


こんな色の着物はねーだろ(笑)

 可哀想ではありますが、ここは退治をしませぬと、わたくしどもの身に危険が迫るやもしれませぬ。右手にまるめた新聞紙、左手に台所用液体洗剤を持ちまして、息を殺してスライムに近付きましたところ、「ぼくは悪いスライムじゃないよ」と申します。よくよく見てみますと、そのスライムは澄んだ瞳をしております。占いでも「これは良い生き物であろう」という結果が出ましたので、無理に殺生することなく、話を聞くことにいたしました。

 言いたいことはそれだけでございますか。....許しませぬよ(なぜキレる)。

 マーニャとわたくしは西の洞窟を目指して旅を再開しました。ただし、すでにオーリン様が洞窟にいらっしゃらないと今回の旅は無駄になってしまいますので、出発の前に占ってみたのでございます。すると「その者は洞窟にいるであろう」という結果が出ましたので、出発することにしたのでございます。

 わたくしも姉のマーニャもまだまだレベルが低いものですから、最初の洞窟でさえなかなか攻略することができませぬ。何度も何度もコーミズの村と洞窟の間を行きつ戻りつしながら、ついにはオーリン様と合流することができました。これもひとえに皆様方のご支援ご指導ご鞭撻の賜物と厚く御礼申し上げます

 それと同時にわたくしたちは「静寂の玉」「やみのランプ」という、2つの貴重な品々も手に入れることができたのです。

 今回わたくしがお話できるのはここまでです。次回は姉のマーニャに任せることにします。


 「コギャルな姉」と「超古風な妹」のコントラストを狙いましたが、丁寧な文章はテンションが下がっちゃいますね。失敗したかなあ。

 ということで次回もみんなで一緒に冒険しましょう。

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