勇者ゆたえると七人の侍(誤)
●第12話●
G線上のアリーナ


 曲がったことは大嫌いで、実直かつ誠実な冒険日記の時間がやってまいりました(いつにも増して意味不明)。なーんか、そろそろアリーナ姫の活躍も終わりそうなそうでもないような....(どっちだ)。


 あたしアリーナそれ食えんのか? (悟空か)

 あたしたちは、突然出なくなってしまったお父様の声を取り戻すため、エルフの塔へ「さえずりのみつ」を取りに行くことにしたの。エルフの塔なんて可愛らしい名前がついてるけど、中には血と欲に飢えたまがまがしい獣(けだもの)たちが、舌なめずりをして若いナオンのムチムチプリンなナイスバディーを狙っているんだわ。かわいそうなナオンに替わって成敗しちゃうぜコノヤロー(アリーナも若いナオンです)。

 せっかく肉を斬らせて骨を断つ覚悟で塔に挑んだのに、前回までにたっぷりレベルを上げちゃったもんだから、モンスターたちが予想以上に弱くてつまんなーい。あっという間に塔の最上階にたどり着いちゃった。

 最上階には可愛いエルフたちがいたんだけど、あたしたちの姿に驚いて逃げちゃった。彼女たちの1人が逃げるときに落としたおかげで、あたしたちは簡単に「さえずりのみつ」を手に入れることができたの。これまた拍子抜けって感じで残念だな。

 本当なら塔の最上階にはマンドリル嶋田久作を足して2で割ったような顔の中ボスがいて、ものすごい攻撃を仕掛けてくるはずだったのに(誰が決めた)。その攻撃でクリフトは瀕死の重症、ブライは虫の息。あたしも腕や脚に傷を負うんだけど、敵がひるんだすきに得意のノーザンライト・ボムを決めて、中ボスをひざまずかせるの。
「ああ、お姫様、お許し下さい」
「では、あたしの靴の先をお舐め。おーほっほっほっほっ」


やめれ

 なんて妄想をしてうっとりしてたらブライに怒られちゃった。てへ。あたしたちはさっそくサントハイムのお城に戻って、お父様に「さえずりのみつ」を飲ませてあげた。薬のおかげでお父様の声は元通り。聞けば、誰かが世界を滅ぼす夢を見て、それを誰かに伝えようとした瞬間、急に声が出なくなっちゃったんだって。じゃあ....それって正夢ってこと? (違います)

 とにかくこの一件で、お父様はあたしたちをもっと遠くへ行かせてくれることにしたみたい。昨日まで通ることさえできなかった旅の扉を開放してくれるそうよ。やったね。

 あたしたち3人は旅の扉を通って、いよいよエンドールのお城に到着。ここでは武術大会が開催されているのよね。よーし、野郎ども、やっちまえ(アリーナは女の子です)。


 あ、まだ終わらなかった(お前が言うな)。第2章はあと1回だけ続きます。

 ということで次回もみんなで一緒に冒険しましょう。

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