勇者ゆたえると七人の侍(誤)
●第5話●
ライアン・レイン


 なっかなか話の進まない牛歩戦術的冒険日記でございます。何を隠そう編集長はだんだんテンションが上がって来ました。皆さんはどうですか。関係ないけど「みなさん」と入力したら「美奈さん」と出て来ました。美奈さんって誰? (聞くな)


 前回は致命的なミスを犯したためボスキャラにやられてしまったでござる。致命的なミスとはもちろん「敵より先にやられちまった」ことでござる。今度はミスを犯さぬよう張りきって行くでござる。

 実は、湖に浮かぶ塔の地下にはHPとMPを完全回復できるプレートがあり、それを踏んでからラストバロゥ(「ラストバトル」の正しい発音)に挑めば良いことが、今さらながらに判明したでござる。ってゆーか(くだけた口調)10年ぐらい前にも同じ場所で戦っているわけだから、正しくは「挑めば良いことを思い出した」となるのでござるが。いやはや、かたじけない(何が)。

 つったかつったかと順調に進み、いよいよ塔の最下層にたどり着いた。向かって左側に巨大な牢屋。正面には一段高いところに、たいそう顔の悪い(ほっとけ)中ボス風モンスター。そしてその手前にはおおめだまと子供がいるでござる。子供は泣きながらそれがしに助けを求めて来たでござる。

「おじちゃん たすけて!
 ぼくのことを ゆうしゃだろうって
 いじめるんだ!

 貴様みたいな特徴のない子供が勇者であるはずがないのにな。ふっ(鼻で笑うな)。しかもモンスターのくせに「いじめる」とは何事でござるか。いっそ殺してしまえ(やめれ)。

 本当はここで帰っても良いのでござるが(鬼)、それがしは偉大な王宮戦士であり、このまま引き下がるわけにはいかないのでござる(この間はあっさり全滅したけど)。

「ふん! なもない おうきゅうの
 せんしなどに ようはないわい!

 そっちになくてもこっちにはあるのでござる。しかしこの口調から察するに、おおめだまというのは実は高齢者なのかもしれぬ。目上の人間は敬いましょう(正だけど誤)。

「いのちしらずなやつめ!
 そんなに しにたいのなら
 のぞみを かなえてやろう!

 まずピサロのてさきに集中攻撃を加えるでござる。集中攻撃といっても実際に戦ってるのはそれがし1人なのだが。

 きゃつめの「ギラ」および「ひのたま攻撃」で、今回もホイミン殿がグロッキー(死語)。そんなことは構わず(構えよ)それがしが攻撃を続けると、やがてピサロのてさきがご臨終になったでござる。

 ここでそれがしとおおめだまタイマン(死語2)になるのでござるが、こんな猪口才な下っ端など相手ではない。あっさり闇に葬り去り、戦闘に勝ってしまったでござる。やっちゃったぁでござる。

 最後にピサロのてさきの捨て台詞を楽しむと、牢屋の扉が自動的に開いて、子供がそれがしのもとに駆け寄って来たでござる。地下には子供が2人いたので「それがし→ホイミン殿→子供1→子供2」という4人パーティーの誕生でござる。快挙でござる(何が)。


ちょっと格好良い....(自我自賛)

 子供たちは一刻も早く親元に帰りたいのであろうが、それがしは戦闘の疲れを癒すべく、体力回復のプレートに乗ったりして、なかなか子供たちを解放しようとしない。ある意味、モンスターよりイヤな奴かもしれぬ。ふっ(だから鼻で笑うな)。

 塔の中でうろうろしていた他の王宮戦士に声をかけると「よーし分かった。一足先に戻って地獄の帝王とか勇者のこととかを王様に報告してやる。お前は子供を連れて帰って来い」みたいなことを言って、光の速さで走って行ってしまった。まさか、手柄を横取りするのではあるまいな。

 無事にイムルの村に生還し、毎度おなじみ「あたしを誉めてタイム」となるわけだが、ここは住民が少ないのであまり嬉しくない。よって割愛でござる(ええーっ)。

 冒険が終わって後はエンディングを迎えるだけだというのに、それがしは「てつのよろい」(1200G)2つと「てつのやり」(880G)を購入。重い武器・防具を抱えてお城に帰って行ったでござる。

 城へ戻る途中、まだ最初のダンジョンで迷っている兵士に再会。

「え? もう こどもたちを たすけた?
 どひゃー!
  無視。

 城下町でも「あたしを誉めてタイム」があったのだが、これも面倒なのでカット(ひええーっ)。そのままお城へ直行でござる。快調でござる。ロプロスでござる(それは怪鳥)。

 お城に入ると、すでにエンディング・モードに突入しており、兵士たちが2列に並んでいたでござる。そしてその奥には我が主であるバトランド国王が。それがしは子供2人を引き連れたまま無事に生還したのでござるが、王は「子供たちを早くイムルに返してやれ、報告はその後に聞こう」などとおっしゃる。それがしはただただ子供たちと喜びを分かち合いたいだけだったのでござるが、どうやらそうもいかないようでござる。早く帰れ(自分でつれて来たくせに)。

 子供たちをイムルの村まで送り、それがしは再びお城に戻って来たでござる。二度手間とはこのことでござる。改めて王様の前へ。

 「よくやった。何か褒美いるか?」というような言われ、「アタック1年分」とか「ドギーマン半年分」とか言えば良いものを、実直なそれがしは「旅に出たい」などと恐ろしくつまらない願いを申し出た。しかしそれが本心なのでござる。ストイックなのでござる(自分で言うな)。

 わが王は「よーし分かった。これはわしからの餞別じゃ」みたいな言って、何をどうしたのか、いきなり経験値を2000とか3000も授けてくれたのでござる。だったら最初からくれよ〜(本音)。

第一章 王宮の戦士たち
      完


 ようやくライアンが終わってしまいました。ってゆーか、早くアリーナに会いたいっす。自分たまらんっす。

 ということで次回もみんなで一緒に冒険しましょう。

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