勇者ゆたんぽの冒険
●第2話●


 女勇者ゆたんぽは、16才の誕生日の朝、母親にたたき起こされて、眠い目をこすりながら王様へ会いに出かけた。

「ようこそ アリアハンの城へ!!」
 ああ、どうも
「さあ 王様がおまちかねですぞ!!」
 あ、そう
「ゆたんぽどのは みなの期待をになう勇者なのですから エッチはほどほどに たのみますぞ」
 ちょっと待てい。今のセリフは聞き捨てならん。
 ってことは何かい? 勇者ゆたんぽのエッチぶりは、城の一兵士に言われるほど知れ渡っている、っちゅーこと?

 王様に「魔王を倒してちょ」みたいなことを言われて、武器・防具と現金を支給される。「1人じゃ危ないから、酒場で仲間を見付けるが良い」というアドバイスはありがたいが、未成年に酒場へ行けとは何事だ。

 ルイーダの酒場には、すでに3人の仲間が登録されていた。戦士エルロイ(ロマンチスト)、僧侶ニコライ(がんばりや)、魔法使いベティ(わがまま)の3人だ。早速3人を呼び出し、町の道具屋へ直行。

 3人の装備している布の服を身ぐるみ剥いで売り飛ばし、現金21Gを手に入れる。

 もう3人には用がない。ルイーダに素っ裸で預けて、2階の登録所へ。

 新しい仲間を3人ほど登録する。ステータス及び正確に影響を与える「種」の使い方は、すべて店のおやじに任せることにした。そして3人の仲間が決定した。

 ぷりぷり 遊び人(女) なまけもの
 いやーん 遊び人(女) あまえんぼう
 ほしの 遊び人(男) おちょうしもの

 完璧だ。早速装備を整えて町の外へ。

 ちゃららら〜ん (モンスターと出会った時の音)

 モンスターが現れた!! おおがらす2匹とスライム3匹だ。最初のバトルにはふさわしい相手じゃねえか。

 よし、野郎ども、行くぜ!! (すでに女じゃなくなっている)

ぷりぷりは ふざけようとして ころんでしまった!
ひざを ちょっとだけ すりむいた。
  なにー

いやーんは いうことを きかず じぶんの みだけを まもっている!
  なんだとー

ほしのは なんもせず とりあえず ようすを みている!
  こらーっ

 何なんだ、お前たちは。いきなりそれかよ。くそ。次はちゃんとやれよ。

ほしのは なかまを よんだ!
しかし さすがの あそびなかまも
ここまでは これなかった!

ぷりぷりは いきなり にげだした!
しかし まわりこまれてしまった!

ぷりぷりは にっこり ほほえんでいる!

ほしのは とつぜん そのばに たおれこんだ!
ほしの「ぐうぐう……
なんと ねいきを たてはじめた!
  ちゃんと戦えーっ!!!!

 お後がよろしいようで。(次回からはイラスト入れるからね)

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