勇者ゆたすけの冒険
●第57章●
〜千々に乱れる心〜


 どうにもこうにも筆が進まない(個人的問題)冒険日記です。「いよいよ大詰め」と言っておきながらなかなかクライマックスを迎えない辺り、管理者の焦らしのテクニックが炸裂していて有閑マダムに大人気です(意味不明)。さあ、今回こそ....(その先を言え)。


 何となく気分が乗らないのである(衝撃のオープニング)。おさえはとびっきりの美人で、キャラクターも(最初は引いたけど)なかなかキュートでコケティッシュだ。そんなおさえと2人きりで冒険が出来るのだから、もっと気持ちが盛り上がってもいいはずなのに、なぜか燃えないのである。ゆたすけは、自分の心の片隅に存在する影がどうして生まれたのか、その原因を知ること無く冒険を進めていた。

 イオナズンで敵を蹴散らすおさえ男らしさ(誤)、ベホイミで自分の傷を癒してくれるおさえの優しさ、おまんじゅうを夢中で頬張るおさえの無邪気さ。そのすべてが、目に入れても痛くないくらい可愛い。そのすべてが愛しい(言い切った!!)。そのすべてが食べちゃいたいくらいに愛らしい。いただきまーす、あーん(本当に食べるな)。

 しかし、そんなおさえにときめきつつも、どこかで完全にうきうきできない自分がいる。先生、あたし変なんです。

「ぼくはどうしてしまったんだろう」
「それはぼくに会えないからさ」
「今、りんごの声が聞こえたような....」
「ぼくはちょっと前から気がついていたんだよ」
「何を」
「君の気持ちさ」
「そんな....。は!! いかんいかん。幻聴が聞こえるようになったらおしまいだ」
「幻聴なんかじゃないさ」
「何てリアルな幻聴なんだ」
「だから、幻聴なんかじゃないんだってば」

 ゆたすけが振り返ると、りんご君がすぐ背後に立っているではないか。

ゆたすけ「ぎゃーっ、お岩、おれが悪かった!!」
りんご「それは『四谷怪談』だってば(苦笑)」

おさえ「あ、りんご君、おまんじゅう食べる?」
りんご「ありがとう、もらうよ」
ゆたすけ「りりりりりりんご君、ななななななななぜここここここここに」
りんご「慌て過ぎだよ(笑)」

 事の次第はこうである。りんごダウンの知らせを聞きつけたサマルトリアの王(おとーちゃん)が、世界樹の葉を入手すべく、選りすぐりの兵士数人からなるチームSWAT(*)を編成したのだ。彼らは数々の試練を乗り越え(この活躍譚だけで冒険日記が出来るほど)、ついに世界樹の葉を手に入れ、りんご王子復活に成功したのであった。
(*) 世界樹の葉・うぉんちゅー・開けてビックリ・玉手箱の略

 これで役者は揃った。冒険は残すところハーゴンを倒すのみ。ガンガンいこうぜ。ただしパイオツだいじに(意味不明の作戦)。

 しかし、である。ゆたすけはこの状況を素直に喜べないでいた。久し振りに見るりんご君は、やはりむしゃぶりつきたくなるほど可愛い(やめれ)。が、おさえの可愛さも捨て難い。まさに、好みの女の子が2人いる状態でフリータイムを迎えた「ねるとん」参加者の気分そのものなのである(なげーよ)。

 早くもハーゴンの城を目指して歩き始めた2人の背中を見つめながら、ゆたすけの心は千々に乱れるのであった。


 ところで、突然話は変わりますが、前回の最後に書いた疑問『FC版ではアトラスバズズベリアルクライマックス三兄弟は何度倒しても出て来た?』について複数の方から回答が寄せられました。正解は『編集長の言うとおり』でした(笑)。どうだ、おれさまだって覚えてる時は覚えてるんだ(当り前)。

 それはともかく、冒険日記もめちゃめちゃ盛り上がってまいりました。次回、いよいよ感動の最終回....かも(笑)。

 ということで、は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。

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