勇者ゆたすけの冒険
●第26章●
「男の性(さが)」


 「おさえのキャラクターがよく分からない」というmailが舞い込むほどの人気ぶりを誇る(違うって)冒険日記です。今回はようやく新しい世界での冒険が始まるようで....。


 風のマントの力を借りて(おさえは自力で)新しい大地に大いなる一歩を踏み出した、毎度おなじみすっとこどっこいパーティー(このパターンも久々だな)。一行はさっそく大陸を北に向かい、ほどなく港町ルプガナに到着した。

 新しい町だー。新しい展開だー。作者としてはネタの宝庫である町に着くのが何よりも嬉しかったりする(笑)。さっそく情報収集だ。まずは教会にいる兵士に声をかけてみる。

私は この町に やとわれて
東の地 アレフガルドから
やって来た 兵士だ。
あの国も 今では すっかり
変わってしまって……。
風のウワサでは 最近
王さままでが 行方知れずに
なってしまったそうだ。
 何だ、大して盛り上がらなかったな(そういう問題か)。聞くんじゃなかった(自分から声かけといて....)。よし、次だ次。あ、あんなところにたこ坊主(死語?)がいるではないか。こいつは見た目からいっても期待できるぞ。
男には 用はねえなあ。
よお 後ろの ねえちゃん!
オレと 一杯 やらねえか?
ひっく。
  りんご君に手を出すな
いや だから ねえちゃんだってば
 さらに3人は盛り上がりを期待しつつ町角に立つおねーちゃんに声をかけた。
ねえ あたしって かわいい?
だったら ぱふぱふ しない?
  そんなことするもんか
あら? かわいい女の子ね。
大事にしてあげてね。
  りんご君、かわいいってさ
だから 女の子だってば……
 3人はこれからの冒険を有利に進めるべく、武器屋で新しい武器防具を調達することにした。今までかなり回り道をして来たせいもあって(笑)、金はたんまりあるのだ。何でも買ってあげるよ。ぼくはお金持ちだから(ミッツィー!!)。

店主「いらっしゃい、何にしましょう」
おさえ「温泉饅頭ください」
店主「うち、武器屋なんすけど」
おさえ「役立たずだね」
店主「(こいつ....)」
ゆたすけ「適当に選んでおいて」
りんご「あれ? ゆたすけ君は買わないの?」
ゆたすけ「ちょっと用事思い出しちゃって」

 ゆたすけは2人を残して武器屋を出ると、周りの目を気にしながらそそくさとさっきの町角へ向かった。

ねえ あたし かわいい?
だったら ぱふぱふ しない?
  うん、するする
本当? うれしいわ。

ぱふ ぱふ ぱふ
  ぱふ ぱふ ぱふ
どうも ありがとう。
気がむいたら また来てね。

 武器屋へ戻る道すがら、ゆたすけは心の中でこう叫んでいた。

 りんご君、ごめん....

 謝るんだったらやるなよ(笑)。しかも、なぜりんご君に謝る(笑)。


 この冒険日記、何の目的があるんだ(笑)。そんな心配をよそに、3人の、あくまでも世界を救うための冒険は続くのでありました。

 ということで、は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。

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