勇者ゆたすけの冒険
●第13章●
「君と見た夜明け(やめろーっ)」


 ますます禁断の世界へ足を踏み込んで行く冒険日記ですが(笑)、2人はとりあえずムーンブルク目指して冒険を再開するようです。


 勇者の泉から戻った2人は、サマルトリアの城にいる流しの商人権蔵(ごんぞう)から鎖帷子(くさりかたびら)を買い求めると(もちろんりんご君用)、王様に会うことにした。

おお りんごではないか!
よく 帰ったな。
 よくこんなオヤジ(暴言)からこんな可愛い子供が産まれたな。きっとお母さんが美人なんだろうな。そういえば、お母さんってどこにいるんだろう?

 冒険の書にこれまでの冒険を記録してもらい、2人はりんごの妹を訪ねた。

あっ お兄ちゃん。
ねー あたしも 連れてってよお!

だめだよ おまえは。

なによ!
お兄ちゃんの いじわるうっ。

 確かにりんご君の妹も可愛いけど、改めて2人を見比べてみると、やっぱりりんご君の方が.... は!! いかんいかん。ぼくは何を言ってるんだ。今まですっかり忘れてたけど、今回の冒険には「ゆた的にはぁ、悪の権化をやっつけちゃって世界に平和をもたらしつつぅ、実は恋愛とは何かを知るためのワールドツアー in アレフガルド '98」というタイトルをつけたはずじゃないか。それが男に心を奪われるなんて。どうかしてるよ。

 長くなるであろう冒険を前に体力を回復すべく、2人は宿屋へ向かった。次に目指すは銀のカギが手に入る湖の洞窟だ。きっと強敵がわらわら出て来るに違いない。出発前にHPとMPを回復して行かねば。

旅びとの 宿屋へ ようこそ。
お2人さまですか?
  3人に見えるか?
あいにく ダブルのお部屋しか
あいておりませんが……。
  ダ.... ダ.... ダブル....?

ぼくはぜんぜん かまわないけど
ゆたすけ君は?
  いや、ぼくは別に、そんなつもりじゃ

 もう自分でも何を言ってるのかよく分からないゆたすけと、何も知らない無邪気なりんごは、2人で1つのベッドに入り、明日からの冒険に備え寝るのであった。

 翌朝、ゆたすけの疲れが全く取れなかったのは言うまでもない。だがそんなことよりも何よりも「部屋が暗くてりんご君の寝顔が見られなかった」などと、訳の分からんことを悔しがるゆたすけだった。


 皆さんが思ってることはよーく分かります。この冒険日記を書いていて、自分でも「頭がおかしいんじゃないの?」と思うことがあります(笑)。でも、これもすべて読者のためと頑張ってるところなので、応援してやって下さい。

 ということで、は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。

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