勇者の泉から戻った2人は、サマルトリアの城にいる流しの商人権蔵(ごんぞう)から鎖帷子(くさりかたびら)を買い求めると(もちろんりんご君用)、王様に会うことにした。
おお りんごではないか!よくこんなオヤジ(暴言)からこんな可愛い子供が産まれたな。きっとお母さんが美人なんだろうな。そういえば、お母さんってどこにいるんだろう?
よく 帰ったな。
冒険の書にこれまでの冒険を記録してもらい、2人はりんごの妹を訪ねた。
あっ お兄ちゃん。確かにりんご君の妹も可愛いけど、改めて2人を見比べてみると、やっぱりりんご君の方が.... は!! いかんいかん。ぼくは何を言ってるんだ。今まですっかり忘れてたけど、今回の冒険には「ゆた的にはぁ、悪の権化をやっつけちゃって世界に平和をもたらしつつぅ、実は恋愛とは何かを知るためのワールドツアー in アレフガルド '98」というタイトルをつけたはずじゃないか。それが男に心を奪われるなんて。どうかしてるよ。
ねー あたしも 連れてってよお!だめだよ おまえは。
なによ!
お兄ちゃんの いじわるうっ。
長くなるであろう冒険を前に体力を回復すべく、2人は宿屋へ向かった。次に目指すは銀のカギが手に入る湖の洞窟だ。きっと強敵がわらわら出て来るに違いない。出発前にHPとMPを回復して行かねば。
旅びとの 宿屋へ ようこそ。もう自分でも何を言ってるのかよく分からないゆたすけと、何も知らない無邪気なりんごは、2人で1つのベッドに入り、明日からの冒険に備え寝るのであった。
お2人さまですか?
3人に見えるか?
あいにく ダブルのお部屋しか
あいておりませんが……。
ダ.... ダ.... ダブル....?ぼくはぜんぜん かまわないけど
ゆたすけ君は?
いや、ぼくは別に、そんなつもりじゃ
翌朝、ゆたすけの疲れが全く取れなかったのは言うまでもない。だがそんなことよりも何よりも「部屋が暗くてりんご君の寝顔が見られなかった」などと、訳の分からんことを悔しがるゆたすけだった。
皆さんが思ってることはよーく分かります。この冒険日記を書いていて、自分でも「頭がおかしいんじゃないの?」と思うことがあります(笑)。でも、これもすべて読者のためと頑張ってるところなので、応援してやって下さい。
ということで、愛は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。