1798年―植民地戦争



・西インド諸島

 イスパニオラ島ではルーヴェルトュールが独立した地元民の軍勢を率いて欧州の軍勢を追い詰めており、ついに5月にイギリス軍がサン=ドミングから撤収した。この年後半にはフランス軍もその後を追った。

 一方、8月には3000人のスペイン軍が英領ホンジュラスを攻撃したが失敗。また、貿易を妨害したことを理由にこの年から1800年にかけてアメリカとフランスが限られた地域で戦争状態に突入したが、実際には海上でいくつか小競り合いがあったにとどまった。

・インド

 この年、マイソールの支配者ティプーがモーリシャスのフランス軍と連絡を取って反乱を起こそうとしているのを知ったイギリス政府は、カルカッタにいるインド総督モーニントン伯爵(リチャード・ウェレズリー)に増援を送った。彼はマドラスに部隊を集め、マイソールの隣国であるハイデラバードのニザムと同盟を結んだ。中近東に遠征中のボナパルトがやがて増援に来ると信じていたティプーは、イギリス側の外交官受け入れを拒否。ついにイギリス軍の侵攻を招いた。


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