鳳来湖の岩場を愛するクライマーの会

更新日2000年12月10

第2回鳳来会議の報告》 200010月15日



10月15日(日) 9:00〜13:00 鳳来町開発センター2階研修室
出席者:愛知=岩田、藤田、高橋啓、安井純一、松岡尚子、寺田博英、宮木泰介、岐阜=大森、三重=黒田誠、静岡=杉山、奈木、服部、増井、若林、三島=南裏、浜松=鈴木邦、高橋、北嶋、小粥、永禮、池田、窪野、飯田剛弘、長野=坂本、関東=井上、野村、望月、福山、蓑輪田、関西=木織、大西、以上31名。

10月、11月と続けて会議を実施することになりました。2回の会議を通じて、できるだけ多数の参加のもとで、今後の活動の方向性をきちんと決めようというねらいでした。
また、今回の会議から、出席者を「鳳来湖…クライマーの会」メンバーと限定せずに、希望者はだれでも会議に出席してよいこととしました。


【主要議題】
■川合区・鳳来町との関係の構築について
■パラダイス・治山水等の自粛解除に向けた活動について

川合区・鳳来町との関係の構築

鳳来町在住の高橋氏より重要な提案・説明がありました。

第1段階:地元(川合区)との関係
鳳来エリアの森林を管理しているのは川合区の区会・消防団・営林関係者です。これら川合区の人々は、地主さんと深いかかわりをもっています。したがって、まず川合区との関係を良好なものにするために、清掃登山・クライミングイベント等を継続的に実施し、関係を密なものにしていく必要があります。
特に、これまでアプローチを行なっていなかった消防団については、川合区の行事等と密接にかかわる団体であることから、今後クライマー側は消防団との関係を親密にしていかなければならないでしょう。
また、クライミングについて、「週末に人が来て何かしら山でやっている」という認識はあっても、実際にどのようなことを行なっているかという認識はほとんどありません。地元に対してクライミングについての認知度を上げることも必要です。
第2段階:地主さんへの了解
地主さんは日本各地に点在していて、それぞれについてパイプの全くない現状からアプローチするのは困難です。地主さんには、森林の管理を行なっている河合区からアプローチしてもらう方法をとるほうが了解がとりやすいと考えられます。
第3段階:鳳来町(役場)との対応
現在、「鳳来湖を愛するクライマーの会」と鳳来町役場に文書で取り交わされた同意事項はなく、人事異動等で担当者が変われば、これまでの関係はスタート地点に戻らざるをえない状況です。このため、地元(川合区)と地主さんの了解を得た時点で、鳳来町からもなんらかの形でクライミングをバックアップしていただけるような関係をつくることができるのではないかと期待されます。
[関連する提案事項]
一般の人の目にとまるメディアである新聞・TV等に対して広報活動を行なう必要があるとの指摘がありました。――これをうけて、広報活動担当として鈴木邦(浜松)、北嶋(浜松)が人選されました。

パラダイス・治山水等の自粛解除に向けた活動

[全体方針]
パラダイス・治山水等のエリアについて、自粛解除に向けて活動を進めていきます。ただし駐車場・岩場ともに川合区の財産区であることから、登攀の承諾、駐車場スペースの使用承諾、駐車スペースの確保対策がとられた時点で、クライマーへのマナー啓発を含め問題が解決されたときに自粛解除を行ないます。
[解放にむけて]
・河合区の承諾: 河合区との交渉を進めます。担当=若林、斎藤修他
・駐車場の問題: 代替駐車場としてキャンプ場、小滝橋手前の駐車スペース等の使用許可を得るよう働きかけます。担当=南裏
・岩場の整備: 東海山岳会のメンバーを中心に美化委員と連携して活動を行ないます。担当=藤田(東海山岳会)
・広報活動: 自粛から開放に至るまでの経緯について、地元および岡崎市への広報活動を行ないます。


【さまざまな問題提起】

岩場美化委員会から
・人員面で不足しており、美化活動(ルート整備を対外的なアピールも含めこう呼ぶ)を行なううえで、現在は一部の美化委員に負担が大きくかかっているのが現状です。
・「さらなる参加者を呼びかけたい」という提案に対して、「ルート整備を行なううえでのスキルの問題、初登のスタイルを重視したうえでルート整備を行なうため、無作為に人を集めるのは問題もある」との指摘もなされました。
・現在、資金が潤沢にあるとは到底いえず、さらなる募金活動が必要です。
整備活動について
・ルート整備活動について、初登者への確認が事後承諾になっていたケースが指摘されました。これについては、活動側の手落ちであり今後徹底する必要があります。
・鳳来の岩場の現状として、ボルト整備の際に初登時と同位置に新たにボルトを設置することが困難な場合があります。整備の際のボルト位置変更で、ルートの本質をスポイルしないよう注意が必要です。
組織運営について
・会計報告の必要性: 活動に透明性をもたせる意味でも、年度末もしくは半期での会計報告の必要性が指摘されました。これに付随して、活動内容の報告(整備ルート名等)も行なうべきであるとの意見が出されました。
・事務局の必要性: 現在、一部の個人に交渉・会計・整備活動・広報活動の負担がかかりすぎている現状から、事務局設立の必要性が指摘されました。
対クライマーの問題
・クライマー広報: 鳳来の現状についてクライマーに情報が伝わっておらず、鳳来へ来ること自体を敬遠しています。また、活動に参加したくても実際に何をすればよいかわからないなど、クライマーへの広報が不十分であるとの指摘がありました。
・ギア残置について: 鬼石等の残置ロープ・クイックドロー等の回収について、クライマーの感情を害しており、それに対する釈明がなされていないとの指摘がありました。――これに関して、連絡網を通して公表した釈明文でその旨を伝えたとされていましたが、連絡の不十分が問題として指摘されました。


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