鳳来湖の岩場を愛するクライマーの会

2009年10月4日作成


クライマーからの事故報告
鳳来・鬼石(鬼岩)アプローチ 2009年5月31日

鳳来で登っているクライマーから、事故報告の情報をいただきました。
連絡をいただいたのは 6月10日 のことでした。当サイトへの転載が遅れたことをお詫びいたします。
東さん、ご連絡ありがとうございました。
また、レスキューを行なっていただいた皆さん、ありがとうございました。

そろそろ再開をお考えでしょうか? 気をつけてクライミングをお続けください。〔当サイト管理人〕

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事 故 報 告 と お 礼

梅雨の季節に入り、岩登りもシーズンオフの時期になりそうですね。
先日、5月31日に鳳来鬼岩へクライミングに出かけて、日中ひどい雨が降り、夕方雨は上がりアプローチを下山しました。
一服岩のまだ上部、曲がり角の階段状態にしてくれてる舗装木が朽ちてるようなところで、こけました。
その時足を交差したままだったので、足をぐねり、体勢立て直そうとしてまたすねも骨折してしまいました。
仲間が、負ぶって降りようとしてる時、ちょうど、リハビリ療法師の静岡の鴨下さんが通りかかり、「負ぶると痛いので、がっかりエリアに残置してある担架をもってきて降ろそう!」と指示して、若いクライマーに取りに行ってもらい、シートで足を固定して、降ろしてもらいました。ちょうど、みんな下山時だったので、協力して担架で降ろすのを手伝ってもらいました。
足元が見えないらしく、指示する者と担ぐ者と交替で降ろしてもらいました。
荷物を運んで、また登り返して手伝ってくれた人もいてます。
事故時は4時50分頃で、駐車場に着いたのは6時半くらいだと思います。
そこから豊川の後藤病院でレントゲンを撮り、左足すね骨折、くるぶし骨折と診断されました。
翌日大阪の近畿大学医学部付属病院で左脛骨腓骨骨折と診断され入院し、翌日手術しました。
鉄柱とワイヤーを入れました。1週間後退院して、自宅療養してます。ギブスとれるのに、3週間くらいかかる予定です。

私は若い時、山をやっており、冬山やアルパインなども経験して、危ない目にも合ってきましたが、骨折したことはありませんでした。
2年前から膝、腰が悪くなりサポーターをしてクライミングやアプローチは歩いていましたが、ストックは使ってなかったです。
事故の原因を考えますが、いつもはロープをシェアしてパートナーがもってますが、シーズンオフの為今回はザックにロープを入れて降りたので、いつもよりザックは重かったと思います。
道は雨の後で滑りやすい状態でした。私は今40歳で、もう年かなと思いますが、私より年輩の女性クライマーも鬼岩に通ってます。みんなストックをつき、本当にゆっくり降りてます。
アプローチの長い鳳来は、ちょっとした怪我でもみんなに迷惑をかけるので、事故を防ぐように慎重に行動しないといけないと改めて思います。
残置問題が緩和して、いろいろみんな議論がありますが、今回本当に助かったのは、担架を残置していただいてたのを、使わせてもらったことです。
不幸中の幸いで、無事下山できたのは救助時に人数がいたこと、担架があったこと、指示する専門的な鴨下さんがいらっしゃったこと、そしてなにより、名前も知らないクライマー同士が、必死になって助けて頂いた団結力と行動力と温かい心遣いに感謝しております。

メールで失礼かと思いますが、鳳来を愛する会に、お礼を申し上げたく、ご報告致します。

2009.6.10大阪狭山市亜古
 

 

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