海軍専修予備生徒

 

専修予備生徒

大学・高専を卒業した志願者から採用した予備学生に対して、在学中に徴兵猶予停止によって徴用された

未卒業生から志願により採用した者を予備生徒という。

兵科、飛行科、整備科の三種に区分し、教育を修了したのは第一期、第二期のみで第三期は卒業に至ら

ず終戦を迎えた。

 

大阪護國神社

大阪府大阪市住之江区

海軍第一期飛行専修予備生徒慰霊碑

 

西方寺

東京都豊島区

第一期予備生徒記念碑/一誠観音

碑文

昭和十八年十二月太平洋戦争のさなか 旧制文科系大学・高専・専門学校学生生徒の多くは 学業

半ばにして召集を受け軍籍に身を投ず これを学徒出陣と称す 海軍二等水兵となりし我等は詮衝に

より昭和十九年二月海軍兵科第一期予備生徒に採用され 旅順海軍予備学生教育部に於いて 初

級将校としての基礎教育を受く 同年七月訣別に際し海軍一誠会を結成 堅き同期の契りを約す 更

に各術科教程を経て同年十二月海軍少尉候補生を拝命 直ちに任地に赴く 翌二十年六月海軍少

尉に任官するも戦局愈々苛烈にして遂に終戦のやむなきに至る その間 ひたすら祖国の安泰を願

い国難に殉じ散華せし同期生六十有八柱を数う 誠に遺憾の極みなり 思えば歳余の間とはいえ 

苦難を共にせし戦没同期生への愛惜の念やみ難く その菩提を弔うため一誠観音を建立 同期の

仏頭山西方寺住職廿二世忍誉一導師に永世供養を託す

 

予備学生

更新日:2002/01/13