特攻に先駆けた人々

 

昭和17年 6月 5日

友永丈海軍大尉

航空母艦「飛龍」分隊長

ミッドウエイ島の第一次攻撃で燃料タンクに被弾し母艦に帰投、折り返し敵機動部隊攻撃の命

を受け片道燃料で発進、敵空母「ヨークタウン」を攻撃、自らは艦橋に体当りして散華。その後

「ヨークタウン」は撃沈。

 

昭和17年 7月 4日

牧 正直海軍飛行兵長

航空母艦「瑞鳳」乗り組み

輸送船団直掩中、ラエ上空において敵爆撃機隊の隊長機に体当り、敵編隊を四散せしめ

味方船団の危急を救った。

 

昭和17年10月26日

大森茂高海軍一等飛行兵曹

航空母艦「翔鶴」乗り組み

南太平洋海戦において、来襲した敵爆撃機の数機を撃墜したが、爆撃直前の一機に体当り

を敢行、母艦を死守した。

 

昭和18年 1月29日

檜貝宥治海軍少佐

第701海軍航空隊飛行隊長

レンネル島沖海戦において、敵艦船攻撃により戦艦・巡洋艦に多大の被害を与えたが、自らも

被弾し敵戦艦の艦橋に体当りを敢行。

 

昭和18年 5月 8日

小田忠雄陸軍軍曹

飛行第11戦隊

東部ニューギニアにおいて、味方輸送船団を空爆するB−29に体当りを敢行し撃墜。

 

昭和18年 6月20日

木野譲治海軍予備中尉

真鍋鶴夫海軍ニ等飛行兵曹

マカッサルにおいて敵大型爆撃機隊が来襲するや、単機をもって敵指揮官機に体当り

を敢行。

 

昭和18年 9月12日

横崎二郎陸軍中尉

飛行第54戦隊

北千島方面において、B−24編隊の隊長機に体当りを敢行し撃墜。

 

昭和18年11月19日

秋山義秋海軍大尉

第755海軍航空隊分隊長

ギルバート諸島沖航空戦において敵機動部隊を攻撃し、航空母艦に雷撃したのち艦橋

に体当りを敢行。

 

昭和19年 4月14日

石川清雄陸軍曹長

飛行第26戦隊

ベンガル湾ポートブレア沖において、味方輸送船団に直進する魚雷に体当りを敢行して

阻止。

 

昭和19年 5月27日

高田勝重陸軍少佐他7名

飛行第5戦隊隊長

ビアク島周辺において、高田少佐率いる二式戦4機が敵駆逐艦隊に体当り攻撃を敢行。

2隻撃沈、2隻大破。

 

昭和19年 6月 9日

小松幸男海軍上等飛行兵曹長

国次萬吉海軍上等飛行兵曹長

航空母艦「大鳳」乗り組み

母艦を発艦直後に敵潜水艦の発射魚雷を発見、走行海面に体当りによる魚雷回避

を決行。

 

昭和19年10月19日

阿部信弘陸軍中尉他2名

第一野戦補充飛行隊

ニコバル諸島において、攻撃中のイギリス艦隊に対して体当りを敢行。2隻撃沈、

1隻大破。

 

昭和19年10月15日

有馬正文海軍少将

第26航空戦隊司令長官

ルソン島東方において、敵機動部隊に対する攻撃部隊を自ら指揮し、主張する特攻

戦法を実証垂範した。

 

昭和19年10月21日

中間栄博海軍大尉

戦闘第317飛行隊分隊長

硫黄島上空において、来襲したB−24爆撃隊を迎撃し、その一機に体当りを敢行。

 

特攻の魁

更新日:2008/12/20