中曽根 良介

海軍中尉

 

遭難

昭和20年2月25日、木更津空より岩国皿へ向かう零式輸送機が、折から当地方を襲った猛吹雪に遭い

視界が利かず、伊勢郡飯南町局ヶ岳の山腹に激突して遭難。祖国防衛に血潮をたぎらす12名の若い

乗員が戦死した。

しかし敗戦間近のこの惨事は遺族のもとへは達せず、地元の飯南町では12将兵を局ヶ岳山麓の高福寺

にある萬霊塔に祀り、永らく無縁仏として手厚い供養を重ねてきたが、昭和54年に至り身元が判明し、新

たに信貴山別院(福信院)に慰霊の観音像が建立された。

尚、機長の中曽根良介海軍中尉は中曽根康弘氏(元総理大臣)の実弟に当たられる。

 

高福寺

三重県飯南郡飯南町

左手の山が中曽根機が遭難した局ヶ岳

 

当初、無縁仏として祀られた萬霊塔(零式輸送機戦没十二柱英霊供養塔)

 

中曽根康弘氏 揮毫碑

碑文

安らかに眠り給え

 

中曽根康弘氏 揮毫碑、萬霊塔(零式輸送機戦没十二柱英霊供養塔)

 

信貴山別院 福信院

三重県飯南郡飯南町

中曽根中尉機慰霊観音像/旧海軍航空隊戦死者各十二柱之霊碑

 

若桜福祉会館(香良洲町歴史資料館)

三重県一志郡香良洲町

中曽根機(零式輸送機)のドア、エンジンカバー、車輪

 

本土防空

更新日:2010/06/27