海軍大尉 小灘利春

 

平成15年

回天烈士ならびに回天搭載潜没潜水艦乗員追悼式

参列報告

平成16年 2月

 

回天作戦で戦没した搭乗員一〇六名、回天を搭載して戦没した潜水艦八隻の乗員八一二名、

同回天整備員三五名ほかを追悼する昭和三〇年以来の式典が山口県周南市の大津島で、

本年度は十一月九日、地元有志の団体「回天顕彰会」の主催により開催された。

御遺族は北海道から九州まで五十人が参列された。

丁度総選挙の当日にあたる上、天気予報も雨であったために、参加者は約三百名と、例年より少なかったが、

雨は式典を飾る勇壮な「大徳山太鼓・回天」の演奏が終わると同時に降り始めた。

まさに戦没者を偲ぶ涙雨であった。

県、市、陸海空自衛隊や地元諸官庁機関ほか各種団体、企業代表、海軍関係戦友会が参列、

式典の半ばには慰霊飛行の海上自衛隊小月教育航空群の三機、同第三一航空群の飛行艇一機、

航空自衛隊第十二飛行教育団の五機が頭上を航過した。

 

来年度は回天特攻の初陣菊水隊の出撃から六十周年に当たるので、盛大な式典が予定されている。

期日は毎年十一月第二日曜日であり、有志の多数御参加を我々としても希望する。

 

海軍大尉 小灘利春

更新日:2007/09/17