海軍大尉 小灘利春

 

金剛隊の戦果

米海軍年紀:CHRONOLOGY OF WAR AT SEA

平成 8年11月23日 訳:小灘利春

 

日本の巡洋潜水艦部隊は数ヶ所の米国海軍基地に対して回天魚雷による攻撃を試みた。

金剛隊作戦である。

 

伊号第36潜水艦(艦長寺本少佐)はウルシーで4基の回天を発進させた。

1基は弾薬輸送艦「マザマ」の舷側から何ヤードも離れていないところで爆発した。

あと1基は揚陸艇LCI−600を撃沈した模様である。

 

伊号第47潜水艦(艦長折田少佐)はホーランデイア泊地で4基の回天を発進させた。

7247トンの輸送船「ボンタス.H.ロス」の付近で2回の爆発が起こり、1基の魚雷は爆発しなかった。

 

伊号第53潜水艦はパラオのコッソル水道で、伊号第56潜水艦がアドミラルティ諸島のマヌスで、

また伊号第58潜水艦はグアム鳥のアプラ港で攻撃しようとしたが、いずれも戦果を挙げなかった。

 

伊号第48潜水艦もまた1月20日、ウルシー攻撃を企図したが成功せず、同艦は1月21日、

米国護衛駆逐艦のコンクリン、コルベシア、レイビイによって沈められた。

 

海軍大尉 小灘利春

更新日:2008/08/17