人間魚雷「回天」

一特攻隊員の肖像

 

編者:児玉辰春/新世紀に戦争を語り継ぐ会・代表

発行所:轄uカ研

 

目次

 

T 「回天」とはどんな兵器だったのか        児玉辰春(新世紀に戦争を語り継ぐ会・代表)

  ・人間魚雷「回天」

  ・「回天」関連の年譜

  ・敗戦直前の日本の特攻兵器

 

U 血染めの鉢巻で突っ込んだ兄・勝山 淳    勝山忠男(勝山少佐のご令弟)

  ・小鳥も撃てなかったやさしい兄

  ・志に燃えて海軍へ

  ・「回天」搭乗員に指名される

  ・「最後の別れ」と「最後の手紙」

  ・出撃後に綴られた決意

  ・米駆逐艦に命中、南洋の海に沈む

  ・アンダーヒル遺族の来訪

  ・「血染めのハチマキ」を作った女学生

  ・ハチマキが結んだゆかりの人との出会い

  ・語り継ぐことが平和への貢献

 

V 私は勝山中尉の部下だった            榊原   勝(甲飛十四期/勝山少佐が分隊士の通信隊所属)

  ・「回天」訓練の日々

  ・「生き神様」との二人旅

  ・中尉が一度だけ部下をなぐった理由

  ・もし、軍人になっていなかったら…

  ・懐かしい呉の下宿

  ・心づくしの食卓

  ・押し殺してもあふれ出る悲しみ

  ・予科練を志願した私の理由

  ・赤いちりめんの座布団

  ・燃料切れの連合艦隊

  ・東郷館に納められた遺髪

  ・「あとから来い」と言わなかった中尉

  ・料亭「松政」

  ・「回天」の事故

  ・訓練中に絶命した山本候補生

  ・帰れるなら帰ってきてほしい

  ・絶望的戦局の中で出撃

  ・敗戦――勝山中尉は戻らなかった

 

W 私は勝山中尉の後ろの「回天」に乗っていた  竹林   博(甲飛十三期/勝山少佐と多聞隊にて出撃)

  ・出撃休暇をともにして

  ・「回天」戦用意!

  ・敵艦発見、「回天」発進

  ・私は座布団をもらった

 

X 伝わりくる思い出、回想はわびしく        山口泰子(呉第一高女/女子挺身隊員)

  ・学徒動員で作った「回天」の部品

  ・わが家を「下宿」のようにして…

  ・血書のハチマキを作った五名の級友

  ・勝山さんの遺品の中にあった写真と再会

  ・血書をした五名の写真に私が入っていた理由

 

Y 血染めの鉢巻はこうして見つかった       小野正実(勝山少佐の甥)

  ・伯父は「回天」搭乗員だった

  ・パソコンで知った伯父の消息

  ・アンダーヒル生存者からのメール

  ・加害・被害の壁をこえて

  ・日米当事者の会合実現へ

  ・日米で反戦を誓い合う

  ・「回天」訓練の地に立つ

  ・メールで送られてきた血書のハチマキの写真

  ・戦友の心の中に生きている伯父

  ・つぎつぎに広がる「回天」の輪

  ・新世紀に体験を語り継ぐ使命

  ・私にとってすばらしい二年間だった

 

Z 靖國神社参拝と勝山隊長の墓参を終えて    坂本雅俊(甲飛十三期/勝山少佐と多聞隊にて出撃)

 

[ 戦争を知らない私と「回天」との出会い     西崎智子

 

\ 学徒動員の思い出「回天特攻隊」        大林和子(呉第一高女/女子挺身隊員)

  ・教職を去って口を開いた「回天」のこと

  ・勉強はなく、兵器作りに

  ・秘密の兵器「C(マルロク)」

  ・あの人が「回天」に乗るのかしら

  ・したたり落ちる血で書いた日の丸

  ・やがて、学校も工場に

  ・信じられない玉音放送

  ・浜辺に寄せる波の音はいつものように

  ・いま、思うこと

  ・回天烈士追悼式に参加して

 

] 勝山 淳海軍中尉の航海日誌                                       .

勝山  淳

更新日:2003/11/16