抑留者引揚 田 辺

 

昭和21年 2月24日に引揚第一船「リバティ型輸送船V10」が田辺・文里港に入港。

以来、6月24日まで、主として中国・台湾・マレーシア・インドネシア・パプアニューギニアなどから

延べ63隻の引揚船が入港し、220,332人の引揚者を迎え入れ、11,469柱の英霊も無言の

帰国を果たした。

 

市民総合センター

和歌山県田辺市

米国から引揚業務に貸与されたリバティ型輸送船模型

 

文里港

和歌山県田辺市

引揚桟橋 跡

 

海外引揚者上陸記念碑

碑文

太平洋戦争の終結により、海外から軍人・軍属・一般邦人630余名が引き揚げた。ここ田辺港

も昭和21年 2月20日国の引揚指定港となって田辺引揚援護局が開設され、6月24日まで輸

送船63隻が入港し、中国、台湾、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニアなどから引揚者

22万332名が故国へ第一歩をしるし、同時に戦争の犠牲となった1万1469柱の遺骨も無言の

上陸をした。ここに海外引揚40周年にあたり記念碑を建立する。

 

ふるさとの山はなつかし ふるさとの川はなつかし

疲れたるこころいだきて 足おもくかへり来たれば

ふるさとに山はありけり ふるさとに川はありけり

 

昭和61年10月 5日  田辺市 田辺文里港引揚40周年事業ほすすめる会 紀南文化財研究会

 

海外引揚者上陸記念碑の裏に建立された各団体の記念銘木

 

抑留者引揚

更新日:2009/07/19