カセットテープ(compact cassette)は、1960年にオランダ・フィリップス社により開発され、東京オリンピックの年・1964年に日本に初登場しました。その後、録音テープの世界規格として広く普及しました。1990年代以降、MD(Mini Disc)などのディジタル録音媒体にとって代わられつつありますが、現在でも手軽な録音再生メディアとして使われています。
当ページでは、私のテレビラジオ録音コレクションを記録してきた1970年代のものを中心に、懐かしいカセットテープのパッケージやラベルを一挙にご紹介します。父が大学に勤めていた関係で、COOP(大学生協)のテープが多かったのが特徴です。
※「カセット」はフランス語で「小さな宝石箱」の意味です。「箱」(英語なら"case")に「小」を意味する接尾辞"ette"が付いた言葉です。
余談・「エルカセット」1970年代に、カセットテープ(compact cassette)よりも音質が良く、オープンリールテープよりも取扱が楽な新しい録音テープの規格として、「エルカセット」(ELCASET)というのが開発されました(写真左)。テープの走行速度は一般のカセットテープの倍(9.5cm/sec、つまり単位時間当たりの記録データ量を多くできる=音質がいい)で、VHSビデオカセットのように、装置内でカセットからテープを引き出して録音再生する構造(テープの走行不安定さを軽減)になっていました。録音テープの規格としてはあまり普及しませんでしたが、医療関係の装置のデータ記録メディアとして、比較的最近まで使われていたようです。 |