【朝日杯FS】マイネルレコルト、レコードV!!

マイネルレコルトが朝日杯FSをレコードで快勝  後藤浩輝(30)騎乗の2番人気マイネルレコルトが直線で力強く抜け出し、粘るストーミーカフェをかわして2歳王者に輝いた。勝ちタイム1分33秒4(良)は、平成8年にアサカホマレが京都外回りでマークしたのに並ぶ2歳日本レコード。JC、阪神JFに続く関東馬の3週連続GI制覇で、朝日杯での関東勢のワン・ツーは平成9年以来7年ぶり。後藤騎手はGI2勝目、堀井厩舎は平成7年の開業以来初のGI獲得だ。1番人気ペールギュントは3着に敗れた。〔写真:新潟の2歳王から2歳チャンプに立ったマイネルレコルト(中央)。後藤騎手はゴールの瞬間、左こぶしを突き上げて感激に浸った=撮影・春名中

 灰色に霞む空を、マイネルレコルトのスピードが切り裂いた。1分33秒4のレコードは、あのグラスワンダー(平成9年)の圧勝が作り出した衝撃をコンマ2秒、一昨年のエイシンチャンプのレコードをコンマ1秒更新だ。デビューから5戦全て手綱を取ってきた後藤浩輝騎手は、左手を突き上げて天を仰ぎ、今生まれたばかりの喜びを噛み締めた。

 「この馬に出会ってから毎日この日を夢見てた」

 ジョッキー自身、GI初制覇となった平成14年の安田記念は関西馬アドマイヤコジーンとのコンビ。今回はデビュー前から調教にも跨り、1戦ごとに課題を与えながら共に歩んできた。2年前は思わず涙が溢れたが、今度は違う。達成感に満ちた、力強い表情だ。

 「馬は今までで一番落ち着いていたし、負けたことも全て含めて、今までの経験がきょう生きた」。3連勝で臨んだ前走の京王杯2歳Sでは出遅れて初めて土がついたが、これまで築き上げた人馬の信頼感がこの日、早すぎるとも思われた積極策を、自信とともに成功へと導いた。

マイネルレコルトが朝日杯FSをレコードで快勝 「全て思い通りに進んだ」と振り返る道中は、3コーナー過ぎに中団から好位へと押し上げていくもの。「朝日杯は4コーナーでいい位置にいないと勝てない競馬だし、この馬の良さは追ってから加速していくようなところだから、坂下でセーフティリードを取れればまた伸びてくれると思っていた」。手応えは絶好だった。直線、スパートをかけ後続を引き離すと、新潟のチャンピオンから、世代のチャンピオンへと駆け上がっていった。

 堀井雅広調教師にとってもこの1勝は格別だ。騎手時代の平成元年、このレースで1番人気のカムイフジに騎乗し、7着に敗れた苦い思い出がある。「調教師になってこの朝日杯だけは取りたいと思っていた」。ここ4年連続で管理馬を出走(シベリアンメドウ6着、マイネルモルゲン7着、アポインテッドデイ3着)させてきた執念が、ようやく実った瞬間だった。

 注文のつかないレースセンスとは対照的に、馬体はまだ成長の余地を残している。この日、グリーンチャンネルに出演していた“マイネル・コスモ軍団”の総帥の岡田繁幸氏は「先に楽しみがつながる競馬だった」と喜んだ。軍団としても、昨年のコスモサンビームに続く連覇。マイル重賞で2勝を挙げて、今後はNHKマイルC(5月8日、東京、GI、芝1600メートル)で春のマイル王を目指して調整される見込み。勢いあるチームと成長力を秘めたレコルトが、来春のGI戦線をリードするのは間違いない。

(青木 知子)
★マイネルレコルト
父チーフベアハート、母ミヤギミノル、母の父タイテイム。鹿毛の牡2歳。美浦・堀井雅広厩舎所属。北海道・三石町の田上稔氏の生産馬で、馬主は(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン。戦績は5戦4勝。重賞は平成16年GIII新潟2歳Sに次いで2勝目。獲得賞金は1億2066万2000円。GI朝日杯FSは、堀井調教師、後藤浩輝騎手とも初優勝。

★マイネル、コスモ勢は3勝目

 ◆マイネル・コスモ勢は3勝目 マイネル・コスモ勢は、8年マイネルマックス、15年コスモサンビームに続き3勝目。中央GIはスプリンターズS(マイネルラヴ)を含め4勝。

 ◆東が勝ち越し 朝日杯Vで2歳重賞は関東馬の7勝3敗(残り2戦)。2歳重賞で東が勝ち越したのは昭和61年(東の6勝4敗)以来18年ぶり。

★岡田総師「あっぱれ」

 マイネル軍団の総帥、岡田繁幸氏はレース後、ゲスト出演していたグリーンチャンネルで、「強かった。自分の馬ながらあっぱれ。しかもレコード」と満足そうな笑み。「このペースで後ろ目の中団という位置どりは後藤騎手の冷静な判断。上がっていく時のタイミングも絶妙だった」と鞍上を称賛した。

 一方、生産者の北海道・三石町の田上稔氏(52)は、昭和58年の桜花賞2着のミホクイーンや、平成12年の皐月賞4着ジョウテンブレーヴを生産してきたが、戦後まもなくの開業ながら、GI制覇は初めて。「ゴール前で抜け出したときは、胸が一杯で興奮して、声すら出なかった」と感動に震えていた。



2004年5回中山4日( 12月 12日) 11R
第56回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
サラ系2歳 1600m 芝・右 外
(混)牡・牝(指) オープン 馬齢
本賞金: 6000、 2400、 1500、 900、 600万円 発走 15:25
天候:曇  芝:良 
着順 馬番 記号 馬名 負担
重量
騎手 タイム 着差 馬体重 調教師 単勝
人気
1 4 7 (市) マイネルレコルト 2 55.0kg 後藤浩輝 1:33.4 レコード 450Kg +2 堀井雅広 2
2 4 8 (父)(市) ストーミーカフェ 2 55.0kg 四位洋文 1:33.7 2馬身 496Kg +10 小島太 3
3 1 2   ペールギュント 2 55.0kg 小牧太 1:33.8 1/2馬身 510Kg +4 橋口弘次郎 1
4 6 12 (市) マイネルハーティー 2 55.0kg 武豊 1:33.8 クビ 468Kg 0 中村均 7
5 3 5   セイウンニムカウ 2 55.0kg 田中勝春 1:33.8 ハナ 484Kg +12 上原博之 12
6 8 15   ディープサマー 2 55.0kg 藤田伸二 1:33.9 クビ 472Kg -6 山内研二 4
7 5 10 (外) エイシンヴァイデン 2 55.0kg M.デムーロ 1:34.0 1/2馬身 470Kg +4 瀬戸口勉 5
8 7 14   ローランコングレ 2 55.0kg D.ボニヤ 1:34.0 アタマ 444Kg +2 河野通文 11
9 8 16 (市) マルカジーク 2 55.0kg 蛯名正義 1:34.1 3/4馬身 460Kg -2 北橋修二 9
10 3 6 (父) メジロスパイダー 2 55.0kg 木幡初広 1:34.1 ハナ 474Kg +4 奥平真治 15
11 2 4 (父) スキップジャック 2 55.0kg 勝浦正樹 1:34.3 1 1/4馬身 474Kg -4 高橋裕 6
12 1 1   コパノフウジン 2 55.0kg 小野次郎 1:34.4 3/4馬身 452Kg -6 宮徹 16
13 6 11 (外) サクセスドマーニ 2 55.0kg 藤岡佑介 1:34.6 1 1/2馬身 484Kg 0 藤岡健一 13
14 7 13 (外) エイシンサリヴァン 2 55.0kg 吉田豊 1:34.6 ハナ 478Kg 0 大久保洋吉 14
15 2 3   テイエムヒットベ 2 55.0kg 熊沢重文 1:35.2 3 1/2馬身 480Kg -12 五十嵐忠男 10
16 5 9   シルクネクサス 2 55.0kg 柴田善臣 1:35.2 ハナ 478Kg +4 岡田稲男 8

ハロンタイム  12.3 - 10.8 - 10.9 - 11.4 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.2
上り  4F 48.0 - 3F 36.0
2コーナー  (1,3,*8)13(4,9)15(5,7,14)(2,6,11)-(10,12,16)
3コーナー  8,3(1,9)(4,13,7,10)(5,14,15,11)-6(2,16)12
4コーナー  8(3,9,7)1(4,15,10)(5,14,13,11)(6,16)(2,12)

<払戻金・給付金>
単勝 07 530円 2番人気
複勝 07 160円 2番人気
08 180円 3番人気
02 130円 1番人気
枠連 4-4 1,560円 8番人気
馬連 07-08 1,530円 4番人気
ワイド 07-08 570円 3番人気
02-07 430円 2番人気
02-08 370円 1番人気
馬単 07-08 3,120円 9番人気
3連複 02-07-08 1,560円 1番人気
3連単 07-08-02 8,700円 6番人気