The Raspberries
Starting Over
Power Pop
Release Date: 1974
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 40:09
Index: 187
Stereo;
Starting Over (1974) (11 tracks)  40:09
01  Overnight Sensation (Hit Record)  05:36
02  Play On  03:02
03  Party's Over  03:15
04  I Don't Know What I Want  04:15
05  Rose Coloured Glasses  03:39
06  All Through The Night  04:30
07  Cruisin' Music  03:09
08  I Can Hardly Believe You're Mine  03:35
09  Cry  02:41
10  Hands On You  02:18
11  Starting Over  04:09
1974
Purchase Date: 1991/08/23
Store: Gyokkodo
Studio: The Record Plant
Producer: Jimmy Ienner
Label: Toshiba EMI Ltd.
Cat. Number: TOCP-6361

1974年発表のオリジナル・ラズベリーズとしてのラスト・アルバム。
このアルバムでは、メンバーの入れ替えがあり、それまで在籍していたDavid Smalley (G.Vo)とJim Bonfanti (Dr)が抜け、新たに Scott McCarl (B,Vo)とMichael McBride (Dr)が加入しました。
もちろん、EricとWallyのThe Raspberriesの核をなした二人が残っておりますので、ポップかつメロディアスといった、いわゆるThe Raspberriesサウンドには変化はありません。

1曲目の"Overnight Sensation (Hit Records)"は後期ラズベリーズのぢ標的ナンバーで、シングル・カットされ、全米第18位のヒットを記録しました。
メロディアスでポップな作品で、途中にサックスの音を入れるなどそれまでと若干変化も。

2曲目の"Play On"は、ロックンロールしたご機嫌なナンバーで、Ericと新加入のScottとの共作で、リード・ヴォーカルはScottが担当しております。
曲の出来もかなり良いと思いますね。

3曲目の"Party's Over"はWallyのペンによるナンバーです。
シングル・カットされたナンバーで、ポップながら結構ハードな音を聴かせてくれています。
相変わらずWallyのギターはカッコ良いです。

4曲目の"I Don't Know What I Want"は、"Side 3"の"Tonight"や"Ecstacy"タイプのハードにドライヴィングしたメロディアスなパワーポップ・ナンバーです。
The Rspberriesはこうでなきゃといった感じのナンバーです。

5曲目の"Rose Coloured Glasses"はScottのペンによるバラード・ナンバーです。
ヴォーカルもScottが担当しておりますが、バックのピアノといい、メロディといい、Ericのナンバーみたいな曲です。
なかなか良いですよ。

6曲目の"All Through The Night"は再びThe Raspberriesらしさ満点のポップ・ナンバーとなっております。

7曲目の"Cruisin' Music"はThe Beach Boys風のコーラスが最高のナンバーです。
The Raspberriesのほかのアルバムにも、こういった感じの曲が収められておりますが、このナンバーもそうですが、どれも出来が素晴らしいですよね。

8曲目の"I Can Hardly Believe You're Mine"は、メロディアスなバラード・ナンバーで、The Raspberriesの真骨頂といったところでしょうか。

9曲目の"Cry"はアコースティカルなバラード風の出だしから、曲が転調し結構ハードなロック・ナンバーとなって行きます。
アコースティカルなバラード風な部分は、The Beatlesの"Cry Baby Cry"を思い起こさせてくれます。

10曲目の"Hands On You"はアコースティカルなナンバーですが、バックの効果音とかがThe Beatlesのナンバーみたいです。

ラスト・ナンバーの11曲目"Starting Over"は、それこそ、The RaspberriesというよりEric Carmenしたメロディアスなピアノ主体のあの音です。
Ericのソロ・アルバムに入っていても全く違和感はないですね。
素晴らしい出来です。