Pablo Cruise
Out Of Our Hands
Hard Pop
Release Date: 1983
Format: Analogue Disc
Nr.Discs: 1
Length: 39:45
Index: -
Stereo;
Out Of Our Hands  (1983) (9 tracks)  39:45
(SIDE 1)   17:38
01 Will You, Won't You  05:53
02 Let It Go  03:40
03  You Might Be Wrong (But It's Alright)  04:19
04  Givin' It Back  03:46
(SIDE 2)  22:07
01  Out Of Our Hands  05:55
02  On & On  03:45
03  Talk To Me Right  04:02
04  Another World  04:10
05  Treat Her Right  04:15
1983
David Jenkins : Vocals, Guitars
Cory Lerios : Vocals, Keyboards
John Pierce : Bass
David Perper : Drums
Stef Birnbaum : Guitars
Angelo Rossi : Guitar
Studio: Fantasy Studios etc.
Producer: Pablo Cruise with Jim Gaines
Label: A & M Records
Cat. Number: SP-4909
PABLO CRUISE7枚目で、未CD化アルバム。
このアルバムだけ何故CD化されないのか、全く判らないほど良くできた産業ロック・アルバムとなっております。
A面の1曲目の"Will You, Won't You"は、最高の産業ロック・ナンバーでとてもメロディアスだし、とてもカッコ良いと思うのですが。Coryの相変わらず美しいピアノとAngelo Rossiの伸びのあるギター・ソロがいかしたご機嫌なナンバーで、これぞPablo Cruiseという曲です。また、この曲に関しては、2001年に発表された"The Millennium Collection"に収録されていますので、CDで聴けることは嬉しい限りです。アルバムの最初のこの1曲を聴いただけで、このアルバムの良さが実感できるはずです。
2曲目の"Let It Go"は、若干ファンキーなナンバーです。
3曲目の"You Might Be Wrong (But It's Alright)"は、メロディアスなAORしたナンバーでお薦めの1曲です。この曲のギター・ソロは、Stef Birnbaumが担当しており、かなりカッコ良いです。ところで、このStef Birnbaumは、あのY & T (Yesterday & Today)Stef Burnsその人です。彼のオフィシャルのホームページのディスコグラフィを見ますと、このPablo Cruiseでの活動が最初のようです。この辺は、ちょっとビックリといった感じです。このPablo Cruiseのレコードのインナー・ジャケットに彼の顔写真が載っていますが、かなり若く写っていますよ。
4曲目の"Givin' It Back"シンセサイザーが効果的なナンバーで、エレ・ポップしているところがかなり面白いですね。この辺は、Peter Wolfがほぼ全曲にわたって、シンセを担当しており、彼の影響大といったところでしょうか。
B1曲目の"Out Of Our Hands"は、前奏が長めの若干プログレしたナンバーで、ここでもCoryのピアノは最高です。この辺は、まさにいわゆるPablo Cruiseサウンドといったところでしょうか。メロディアスでこの曲もお薦めです。
2曲目の"On & On"はバックの演奏がかなりファンキーしていて、ご機嫌な曲です。AORっぽい曲で、お薦めです。
3曲目の"Talk To Me Right"では、バックのホーンセクションをTower Of Powerが担当しているファンキーなナンバーです。
4曲目の"Another World"は、最高にいかしたナンバーで、メロディアスなAORチックな曲です。1曲目の"Will You, Want You"にひけをとらない出来となっています。こんな曲を聴くと、このアルバムが何故チャートインしなかったのが不思議なくらいです。かなりお薦めの曲だと思います。
ラストの5曲目"Treat Her Right"もかなりAORした曲で、この曲でもStefのギター・ソロは最高にいかしてます。
こうやって、全曲を聴き直してみますと、CD化されたそれまでの6枚と比べ、全くひけをとらないのに、何故1995年の日本でのCD化の時に合わせて出なかったのでしょうかね。ただ単にチャートインしなかっただけだからでしょうか。1枚目から6枚目まで一気にCD化したのですから、このアルバムも是非CD化して欲しかったです。とても残念です。もし、今後CD化されるとすると、国内盤は先ず無理ですね。おそらく、今回1stを再CD化したイギリスのLemon Recordingsか、アメリカのWounded Birdでしょうか。とにかく祈CD化です。