Lee Ritenour
The Captain's Journey
Smooth Jazz
Release Date: 1978
Format: CD
Nr.Discs: 1
Length: 38:35
Index: 1072
Stereo; ADD
Captain's Journey (1978) (7 tracks)  38:35
01  Captain's Journey Part1: The Calm / Part 2: The Storm  08:03
02  Morning Glory  05:53
03  Sugarloaf Express  05:06
04  Matchmakers  04:53
05  What Do You Want  05:27
06  That's Enough For Me  05:24
07  Etude  03:49
1978
Lee Ritenour : Guitars, Synthesizer
Alex Acuna : Percussion, Drums
Patti Austin : Vocals
Tom Baylor : Vocals
Paulinho da Costa
: Percussion
Ray Beckstein : Flute

Bill Champlin : Lead Vocal
Eddie Daniels : Flute
Sue Evans : Percussion
Steve Forman: Percussion
David Foster : Electric & Acoustic Piano
Steve Gadd : Drums
Jay Graydon : Rhythm Guitar
Dave Grusin : Electric & Acoustic Piano, Synthesizer, Percussion
Don Grusin : Acoustic Piano
Mitch Holder : Rhythm Guitar
Anthony Jackson : Bass
Abraham Laboriel : Bass
Dave Nadien : Strings
Larry Rosen : Percussion
P
atrice Rushen : Electric Piano
Steve Thornton : Percussion
Ian Underwood : Synthesizer
Dave Valentin : Flute
Ed Walsh : Synthesizer Programming
Ernie Watts
: Tenor & Soprano Saxophone
Studio: Sound Lab etc.
Producer: Lee Ritenour & Dave Grusin
Label: Discovery
Cat. Number: 1046-71015-2
Smooth Jazzとしての、Lee Ritenourの最高傑作は、この"The Captain's Journey"だと、私は思います。
Lee Ritenourとしては、傑作と呼べるアルバムは何枚もありますが、"Rit""Rit 2"は、Smooth Jazzのアルバムというより、AORのアルバムといった方が良いと思いますので、今回は選んでおりません。また、この"The Captain's Journey"の後に出された"Earth Run"もこのアルバムに負けないぐらい良く出来たアルバムでしたが、この"The Captain's Journey"に収められている"Sugarloaf Express"が、彼の曲の中で一番目に大好きということで、このアルバムを選びました。
同じく
1978年に発表されましたLarry Carltonのアルバムはロック的アプローチだと思いますが、このLee Ritenourのアルバムは、あくまで、クロスオーバー・ミュージックであり、Fusion Musicそのものだと思います。これは、多分に、Dave Grusinの影響が大きいものと思われます。
1曲目のタイトル・ナンバー"The Captain's Journey"は、組曲の作りとなっています。Part 1"The Calm"では、凪いでいる海の状況を想像できるような、ゆったりとした感じの曲となっております。対して、Part 2"The Storm"では、嵐の中の荒々しい海を想像できるようなテンポの速い曲となっております。
2曲目の"Morning Glory"では、Bill Champlinのリード・ヴォーカルとDavid FosterAcoustic Pianoを聴くことができます。また、Rhythm Guitarに、Jay Graydonが参加しています。そこそこAORを感じさせる曲となっておりますが、ここでのLee Ritenourの伸びやかなGibson ES335のギター・ソロはたまりません。
次の
3曲目の"Sugarloaf Express"ですが、この曲はメロディが最高にいかした曲で言うこと無し!!です。Lee RitenourGibson L-5もいかしてますが、この曲では、何と言っても、Dave GrusinAcoustic Piano、とOberheim Synthesizerがかなり効果的に使われていることでしょうね。結構アップテンポな曲で、ドライブには持ってこいです。
4曲目の"Matchmakers"も軽快なナンバーで、歌うようなLee Ritenourのギターが最高です。DrumsSteve Gaddが担当しておりますが、これもかなり良いです。また、この曲でも、David FosterFender RhodesElectric PianoJay GraydonRhythm Guitarを担当しております。
5曲目の"What Do You Want?"は、Paulinho Da CostaSue EvansPercussionが弾けるようなラテン・フレーバー溢れる曲で、Don DaveGrusin兄弟がピアノを弾いてます。
6曲目の"That's Enough For Me"は、ミディアム・テンポの曲で、かなりメロディアスなナンバーで、Patti Austinのスキャットみたいなヴォーカルがいかした曲となっております。

アルバム
最後の"Etude"では、Lee Ritenourがクラシカル・ギターを奏でており、これがまた、結構いかした音色で雰囲気が出たナンバーで、お薦めです。また、この曲では、Dave Valentinを始め3人がFluteを演奏しております。

Lee RitenourLarry Carltonの二人ですが、本当に対照的なギターを弾いておりますが、二人とも最高にいかしたギタリストだと思います。