Larry Carlton (1978) (8 tracks) |
41:34 |
01 |
Room 335 |
05:39 |
02 |
Where Did You Come From |
03:33 |
03 |
Nite Crawler |
05:23 |
04 |
Point It Up |
04:59 |
05 |
Rio Samba |
06:59 |
06 |
I Apologize |
04:19 |
07 |
Don't Give It Up |
06:06 |
08 |
(It Was) Only Yesterday |
04:36 |
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1978
Larry Carlton
:
Guitars,
Vocals
Greg Mathieson
:
Keyboards
Abraham Laboriel
: Bass
Jeff Porcaro : Drums
Paulinho da Costa
:
Percussion
William "Smitty" Smith
: Background
Vocals |
Studio: Room 335 |
Producer: Larry Carlton |
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Label: Warner Pioneer Co. |
Cat. Number: WPCP-4091 |
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Larry CarltonがThe
Crusadersを脱退した後に出されたソロ2枚目。
当時は、いわゆる現在のSmooth
Jazzがクロスオーバー・ミュージックと言われた時代で、The
CrusadersやSteely
Danでのレコーディング・セッションなどでLarry
Carltonはとても注目されていたギタリストでした。
最初にこのアルバムに針を落として、1曲目の"Room
335"を聴いた時の印象がかなり強烈で、いっぺんでこのアルバムは愛聴盤になりました。"Room
335"は、ヴォーカルは入っていないけど、最高のロック・チューンです。何度聴いても飽きがこない最高にいかしたナンバーです。なお、Room
335はLarryの所有するスタジオの名前で、Gibsonの335型から取ったことはあまりにも有名な話です。
2曲目の"Where
Did You Come From"では、あまり上手いとはいえないですが、Larryの味のあるヴォーカルを聴けます。この曲でのLarryのギターは、伸びやかで艶があります。
3曲目の"Nite
Crawler"は、The
Crusaders時代にLarryが書いた曲だそうですが、The
Crusadersの"Those
Southern Knights"に入っていてもピッタリする曲ですね。
4曲目の"Point
It Up"でも、Larryの艶のあるギターの音色がたまらなく、ピッキングも結構の早さです。
5曲目の"Rio
Samba"は、このアルバムの中でもかなり好きな曲(全曲好きですが、強いて順番を付けると3番目かな、もちろん1番目は"Room
335"です)で、もうメロディがたまりませんね。最高です。
6曲目の"I
Apologize"は、2曲目同様、Larryのヴォーカルが聴けるナンバーです。Abraham
Laborielのベースから入るかなりファンキーな曲です。ヴォーカルにファンキーさは、あまり感じませんが、ギターやその他の楽器はかなりファンキーだと思います。
7曲目の"Don't
Give It Up"も、"Room
335"同様にかなりロックした曲となっていて、最高にご機嫌なナンバーです。
最後の"(It
Was) Only Yesterday"は、最高にいかしたバラード・ナンバーでとてもメロディアスです。このアルバムの中で2番目に好きな曲です。Larryのギターも情感たっぷりで、歌を感じることができます。この美しさは本当にたまりません。
同時期に注目されたギタリストにLee
Ritenour(この人のギターも大好きです)がおり、当時は良く対比されて語られことが多いですが、その頃は、Larryがロック的アプローチで、Leeがジャズ的アプローチでギターに接していると思います。
なおこのアルバム(邦題は、「夜の彷徨」)ですが、その後のHR/HMでの、いわゆるギター・インスト物の礎を築いたアルバムだと思います。このアルバムがなければ、ギター・インスト物のアルバムが雨後の竹の子のように発表されなかっただろうし、ポピュラーにもならなかったと思います。それだけ、当時のギター・キッズに影響を与えたアルバムだと思います。
ただ、残念なのは、Larryは数多くのアルバムを出しているものの、アルバムの出来は別として、これだけ印象に残るアルバムがないということですね(私の勝手な意見ですが)。 |
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