Mike Finnigan
Black & White
Adult Contemporary
Release Date: 1978
Format: Analog Disc
Nr.Discs: 10
Length: 37:26
Index: A-4
Stereo; 
Black & White (1978) (10 tracks)  37:26
Side A  18:46
01  Just One Minute More  03:32
02  How Wrong Can You Be  04:19
03  The Words  03:12
04 Can't Keep A Secret  03:30
05  I Could Never Leave You  04:13
Side B  18:40
01 Sailfish  04:04
02  Expressway To Your heart  03:54
03  Love Might Keep Us Forever  03:34
04  Let Me love You  02:45
05  Hideaway From Love  04:23
1978
Mike Finnigan : Lead Vocals, Piano, Organ, Clavinet
Les Dudek : Guitars
Jim Krueger : Guitars
Max Gronenthal : Piano
Bob Glaub : Bass
Jeff Porcaro : Drums
Dave Mason : Guitar on "Hideaway From Love"
Studio: The Record Plant
Producer : Ron Nevison
Label: CBS Inc.
Cat. Number: JC-35258
先ず、ジャケットがカッコ良い。モロ、AORした雰囲気が最高です。
もちろん、AORした内容で期待を裏切ることはありません。彼が発表した1976年の1stソロ・アルバムはCD化されたのにも拘らず、それ以上の内容のこの2ndアルバムがCD化されていないということは、とても残念です。このアルバムのミュージシャンのクレジットを見ていただくと判るとおり、1980年に発表されたThe D.F.K. Bandとほぼ同じです。内容の方は、このソロ・アルバムの方が、とてもAORした内容で、曲の出来も優っていると私は思います。The D.F.K. Bandの方は、昨年、Wounded Bird RecordsからCD化されておりますので、このレーベルからCD化されることを祈っております。どちらもオリジナルがCBSからでしたので、権利関係なんかはクリア出来ると思うのですが。
で、この"Black & White"ですが、1曲目の"Just One Minute More"はもう完全にAORしたメロディアスなナンバーです。バックの女性コーラスがとても雰囲気が出ていて良いです。申し分ないですね。
2曲目の"How Wrong Can You Be"はとてもいかしたファンキーなナンバーです。バックのホーンの音が最高です。Mikeの奏でるオルガンの音とそれに絡むLed Dudekのギターが堪りません。
3曲目の"The Words"はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのストリングスが結構美しいです。Lesのアコースティック・ギターも良い響きです。
4曲目の"Can't Keep A Secret"はミディアム・テンポのこれぞAORといった感じのナンバーです。曲の出来もかなり良いですね。
5曲目の"I Could Never Leave You"がこのアルバムのハイライトのナンバーと言ってもよいでしょうね。メロディアスなサビの部分がとてもいかしたバラード・ナンバーで、曲が最高に盛り上がっています。Mikeのヴォーカルがとても光っております。これは一聴の価値ありのナンバーだと思います。なお、このナンバーは、このアルバムにもバック・ミュージシャンとして参加しているMax Gronenthalのペンによるナンバーです。このMaxですが、自身でもクリサリス・レコード(だったと思う)からソロ・アルバムを出しており、このアルバムもかなりAORしたアルバムだったと思います。こんなナンバーを作れますので、かなり才能があるコンポーザーだと思います。
B面の1曲目"Sailfish"もMax Gronenthalのペンによるナンバーです。こちらのナンバーはとてもファンキーなナンバーですが、メロディが最高にいかしています。とてもAORしていてお薦めです。
2曲目の"Expressway To Your Heart"もこのアルバムのハイライトの1曲目で、A面ラストのナンバーと対を成すとても力強いロック・ナンバーに仕上がっております。Mikeのヴォーカルがとてもいかしているのと、バックのギターが結構弾き捲くっているところは、最高です。
3曲目の"Love Might Keep Us Forever"は、とてもブルージーなナンバーです。このナンバーでもMikeのソウルフルに歌うヴォーカルは言うことありません。
4曲目の"Let Me Love You"はポップなメロディを持ったナンバーです。力強く歌うMikeのヴォーカルにホレボレします。
アルバムのラスト・ナンバー5曲目の"Hideaway From Love"では、Dave Masonのギター・ソロを聴くことが出来ます。そういえば、Dave Masonのアルバムでも、Mikeがバック・ミュージシャンを務めておりましたが、Daveの2枚組のライヴ・アルバム"Certified Live"でのMikeのピアノなんかは最高でしたね。

こんな、優れたアルバムなんですから、その内CD化されることは間違いないと思います。Wounded Bird Recordsさんよろしくお願いします。