有用なソフトと計算化学



<MolView>

 https://molview.org/    

 簡単に構造式が書け,その2次元と2次元構造が保存できる。

<MolCalc>

 https://molcalc.org/    

 分子を作ると,ボタンひとつで,簡単に量子化学計算ができる。
 だたし,出てくる熱力学データは,実験値と合わず,参考程度にしかならない。

 量子化学計算では,1分子の基底状態の電子エネルギーが求められる。
 温度や圧力は多粒子系で定義されるので,理想気体を仮定し,決められた構造や振動数から,
 統計力学を使って,エンタルピーおよびエントロピーが見積もられる。
 
 したがって,分子軌道を見て楽しむ程度。

<Avogadro>

 https://avogadro.cc/    

 分子動力学を使って構造が最適化できる。その結果を用いて,量子化学計算ソフトの入力ファイルが作成できる。
 Win32 版。microsoft visual c++ 2010 再頒布可能パッケージ (x86)が必要。



<量子化学計算で何が分かるか?>

 ・ 構造最適化
 ・ 振動数解析



<計算例>

水素分子のエネルギー

 上の図は,Fireflyという計算ソフトを使って,STO−3Gという基底関数で,0.02nmから0.32nmまで水素分子の距離を変えてエネル ギーを計算したものである。0.072nmでエネルギーは最小になり,実験値(0.074nm)に近い値が出ている。ちなみに,有名なハイトラー・ロンド ンの計算結果は0.087nmであった。ただし,電子スピンが逆向きで計算しているので,このグラフだけからでは結合エネルギーは算出できない。

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