横川温泉山田屋旅館★★★


田舎の風景に溶け込んだ湯治宿

■概要

茨城県には温泉地はあまり知られていないが、ぽつぽつと温泉がある。県北部では大子温泉がわずかに知られていると思うが、その付近にも小さな温泉、鉱泉がある。今回は旧美里村にある横川温泉を訪れた。

横川温泉(折橋鉱泉)には3軒の温泉宿(巴屋旅館、中野屋旅館、元湯山田屋)がある。藁葺き屋根の残る巴屋が面白いが、今回は山田屋に立ち寄った。



周囲は田んぼ、背後に小高い丘陵があって3軒の宿が寄り添っている。山田屋は一番奥にあって木造2階建て。小さな湯治場らしくずいぶん静かな雰囲気だ。

横川温泉は平安時代の武将、源義家が発見したという開湯伝説がある。奥州の任地に向かう義家がここで戦の傷を癒したという。

■所在地

茨城県常陸太田市折橋町1409
TEL:0294−82−2236
FAX:0294−82−2917



■印象

早い時間に訪れたのに快く迎えてくれた。浴室は広くはないが窓が多くて明るい。裏の林がよく見える。窓の外では鳥の声が聞こえてのどかな雰囲気。

石造りの浴槽は改装したらしく、本館と比べて新しい。 お湯は無色透明、適温だ。ほのかに温泉らしい香りがある。源泉の温度が低いので加温循環式だ。うれしいことにカルキ臭はない。

カランからは冷たい源泉が出る。明確にタマゴのような硫黄臭がある。コップがあるので飲んでみると、クリアでうすいタマゴ味がする。

最初は浴感をさほど感じなかったが、カランを全開にして源泉をどんどん入れると、ツルスベ感がはっきり分かる。イオウの香りにつつまれて良い気分。

泉質は硫黄泉、源泉の温度16℃、pH=9.8、成分総計257mg、湧出量2.4L(自噴)。

有名温泉にはないのどかな雰囲気がよい。茨城北部は蕎麦が盛んで、手打ち蕎麦もやっている。


■営業

営業時間 10:00から要問合わせ
休館日 無休
料金 400円

交通

常磐自動車道の日立南太田ICを降りて、国道293号線で常陸太田へ。常陸太田から国道349号線(茨城街道)を北上する。折橋交差点を右折して、500mほどで横川温泉の案内がある。小さい集落のなか。駐車場は広い。



調査日:2007年12月

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