休石温泉太田屋旅館★★★


郡山郊外のひなびた一軒宿

■概要

市域の広い郡山市はたくさん温泉がある。猪苗代に行った帰りにひなびた温泉を訪れたくなって、以前聞いていた面白い名前の温泉を訪れることにした。

休石(やすみいし)温泉太田屋旅館は郡山市から猪苗代湖に向かって真直ぐ進む県道号線ぞいにある。坂がだんだん急になってきて、いよいよ峠道に入るころ左手に大きな日本庭園が見える。



庭園の中に入って奥に古い建物が見える。大きな池には鯉が泳いでいる。しばらく待って立ち寄り入浴をお願いする。

休石温泉は地名の休石からきている。この付近には平安時代の末期に東北の豪族を鎮圧するために派遣された武将、源義家にちなむ伝説が多い。義家が腰を下ろした石が休石だという。休石温泉は義家勢が発見したという。

■所在地

福島県郡山市逢瀬町休石29
TEL:024−957−2620




■印象

浴室の広い窓から外の木立が見える。日の光が入ってとても明るい。浴槽は扇形、タイル張りだ。適温のお湯が静かにかけ流されている。

古くからの湯治場らしく、浴室にはカランはなく、浴槽のお湯を使う昔ながらのスタイルだ。

お湯は加温されていると思う。それでもかなりの量がかけ流されている。循環はしないで単に加温してあるだけなのがうれしい。

ごく透明なお湯は見るからに気持ちよい。さっそく浸かると、肌触りがさらさらしていて柔らかい感触だ。ほんのり温泉らしい甘い香りがする。

泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉、源泉の温度は29.5℃。

ちょとぬるめで柔らかい香りがする透明なお湯はとても心地よい。日の光が射し込んで、浴室の湯気にうかぶ光のスジ
を眺めるのも楽しい。

先客に聞くと、近くの温泉は施設を新しくして人が集まっているけれど、泉質は余り違わない。静かにのんびりするならここがいちばん
良いと教えてくれた。


■営業

営業時間 9:00−21:00
休館日 無休
料金 300円

交通

東北自動車道の郡山南ICを降りて、県道47号線を西へ。駒屋交差点を右折して県道55号線、大槻上町交差点で左折して県道6号線(郡山湖南線)に入る。8kmほどで休石温泉に着く。駐車場は比較的広い。郡山駅から三森休石行バスに乗り休石温泉下車。



調査日:2007年2月

白鳥越冬地

休石温泉の手前で県道29号線を少し北上すると白鳥の越冬が見られる。多田野町逢瀬公園の近くにある水田にたくさんの白鳥が群がっている。カモもたくさんいる。

車で走っていると、白鳥が群れているので偶然に見つかった。孫を連れたお爺ちゃんがパンくずなどのエサを与えている。野生の白鳥でも人の手からエサをついばんでいる。白鳥は三月中旬頃まで見ることができるそうだ。

 

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