豊富温泉
ふれあいセンター
★★★★


効能が優れた道北の名湯

■概要

豊富町は北海道北部の広大な面積の町だ。日本海側は広大な湿地であるサロベツ原野がある。サロベツ原野の東側に町の中心があって、ずいぶん小さい。市街は国道に沿って1kmもない。

豊富温泉は町の中心からさらに東の山の中にある。大正末期に石油の試掘をして天然ガスと温泉が噴出したのが始まりだそうだ。豊富温泉は数軒の温泉旅館が集まった小さな温泉街だ。以前は最北の温泉地としてかなりの人気があったが、現在は近隣の各地に温泉施設ができて、温泉街はやや寂れた雰囲気がある。




最も奥に共同浴場である
豊富温泉ふれあいセンターがある。建物は北国らしくがっちりした屋根だ。正面が旧館で、裏手に新館がある。



■所在地

北海道天塩郡豊富町字温泉
TEL:0162−82−1777



■印象

地元の人が集まるのんびりした雰囲気の温泉だ。旧館の浴室に入ると石油の臭いがする。湯船のお湯は効果がありそうな感じがする黄褐色に濁っている。床も茶褐色に染まっている。

温泉の注ぎ口ではお湯は透明だ。飲んでみると、塩辛く昆布茶の味と苦味がある。ぬるめのお湯の成分が体にしみ込むようだ。お湯の表面には薄く油分が浮いている。泉質はナトリウム塩化物温泉(食塩泉)弱アルカリ高張性低温泉だ。

火傷やアトピーを治療している本当の湯治客もいる。湯治の先客に聞くと豊富温泉はアトピーによく効くという。


隣にあるガス井

新館の浴室はより広く明るいが、お湯は少し薄い感じがする。休憩室の一方はカラオケがやかましい。もう一つは横になれる。

増富温泉は効能の温泉だ。露天風呂はないが、お湯の性質はすばらしい。

■営業

営業時間 8:30−21:30(5−10月)
9:00−21:30(11−4月)
休館日 無休
料金 420円

交通

国道40号線の豊富町JR豊富駅前を右折、豊富温泉方向へ。7kmで豊富温泉に着く。ふれあいセンターは温泉街の一番奥にある。
駐車場は広い。



調査日:2000年8月


サロベツ原野


原野を突っ切る道路はどこまでも直線だ。
サロベツ原野は南側が広大な湿地、北側は緩やかな丘陵地帯だ。湿地は初夏が花の季節なので、この時期には花が少なかった。丘陵地帯はどこまで走っても森と牧場と畑が続いている。

この付近の道路は直線が何キロも続く。人の気配がまったっく無く、延々と電線と道路が続いている。10km以上走ってやっと隣の家がみえるという感じだ。
牧場の牧草地、点々とあるのは牧草のロール

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