十勝岳温泉カミホロ荘★★★★


十勝岳中腹の優良国民宿舎

■概要

北海道の中央にテレビドラマ「北の国から」で有名な富良野がある。富良野の北東にある十勝岳連峰にはいくつかの温泉があって、その中で最も高所にあるのが十勝岳温泉だ。十勝岳温泉には数件の温泉旅館が点在していて、そのひとつが国民宿舎のカミホロ荘だ。

カミホロ荘は1965年に創業、大きな山小屋風であったが1999に火事で焼失した。現在は2000年に建て直し新しい建物になっている。太い柱や磨かれた床など気持ちの良い建物になった。公営の国民宿舎であったがリニューアルを機に完全に民営の国民宿舎になった。



標高1200m、十勝連峰の中腹にあって近くの三段山、上ホロカメトック山の登山基地としても古くから利用されてきた。周囲はエゾマツなどの森林地帯で山の上から富良野盆地を見下ろすことができる。建物の正面側には富良野岳の大きな姿が見える。



■所在地

北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉
TEL:0167−45−2970
FAX:0167−45−2226



■印象

浴室は床から天井まですべてヒノキ製だ。広い浴槽は窓際にあって、大きな窓からは広大な原生林のすばらしい景色が見える。お湯は黄色味かかっていて、僅かにこまかい赤茶色の湯花がある。浴槽の端にある湯口のお湯をなめてみると酸っぱい味がする。軽いキシキシの浴感もある。

カミホロ荘には再建前から2種類の源泉がある。内風呂は「にごり湯」、露天風呂は「透明湯」だ。にごり湯(カミホロ荘2号井)の泉質は、カルシウム・マグネシウム−硫酸塩泉、成分総計1.973g/kg、源泉の温度34.9度、35L(動力)。



露天風呂からの眺めもすばらしい。残雪を越してきた涼しい風が吹いてとても気持ちが良い。西向きなので夕日の沈むのを見ながらお湯を楽しむことができる。「透明湯」というがやや黄色く、細かい湯花がある。こちらのお湯も酸っぱい。

透明湯(カミホロ荘井)の泉質は酸性・含鉄(U)−アルミニウム・カルシウム−硫酸塩泉、成分総計2.116g/kg、源泉の温度29.8度、自噴。

再建後ずいぶん人気の施設になった。高所からの眺めがすばらしい温泉だ。お湯も良いので、下界を離れて涼しさを求めるには最高だろう。


■営業

営業時間 10:00−20:00
休館日 無休
料金 600円

交通

道央自動車道の滝川ICを降りて、国道38号線を東へ。富良野から国道37号線を北上して、上富良野から十勝岳温泉方面へ。吹上温泉への分岐を過ぎてすぐ。上富良野から18km。
JR富良野線の上富良野駅から町営バスあり。



調査日:2003年5月

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