塩別つるつる温泉★★★★


名前どおりのつるすべ温泉

■概要

旭川から網走をつなぐ国道39号線で北見方面に入って、最初に見つかる温泉が塩別(しおべつ)つるつる温泉だ。留辺蘂(るべしべ)町に入ると国道沿いに滝ノ湯温泉があってそこからちょっと入る。

緩やかな地形の谷間にあって、背後には森が続いている。塩別つるつる温泉は大きな一軒宿の温泉でいくつかの建物がつながっていて、湯治棟もある。日帰り客は右の入り口から入る。



温泉は明治時代に発見されたが、旅館としては昭和40年代になってからで、比較的新しい。温泉の経営は近くのイトムカ鉱山跡で廃棄電池の処理をやっている大きな会社がやっている。イトムカ鉱山は昭和初期に東洋一の水銀鉱山だったところだ。

最初はぬるめのお湯だったそうだが、その後ボーリングして熱い源泉を得た。館内には飲泉所もある。お湯を飲んでみると、ぬるいほうの源泉らしい。硫黄の甘い香りと弱い苦味があるお湯だ。



■所在地

北海道常呂郡留辺蘂町字滝の湯201
TEL:0157−45−2225
FAX:0157−45−3097




■印象

館内には新旧の大浴場がある。まず旧の大浴場「竜神の湯」に行く。清潔なタイル張りの浴室にはかすかに硫黄臭がする。広く大きな窓からは美しい芝生が見える。

透明で青みかかったお湯が惜しみなく溢れている。さっそく浸かると適温のお湯が心地よく、名前どおりすぐに体がツルツルしてくる。泉質は単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)、源泉の温度46度、2つの源泉の混合だ。カランのお湯はツルツル感も硫黄州も強い。



新しい大浴場は床が石張りでかなり立派だ。大きな窓に沿って大浴槽、後ろには寝湯とジェット風呂、打たせ湯がある。窓の外には小川をはさんで露天風呂が見える。



露天風呂は
広く、周囲に遮るものがないので開放感がすばらしい。小川の音、芝生の緑、裏山の林、どれもすばらしい。ここもかけ流し。

知る人ぞ知る温泉だ。国道39号線を通るならぜひ寄ってもらいたい。


■営業

営業時間 8:00−21:00
休館日 無休
料金 500円

交通

道央自動車道の旭川北ICで降りて、国道39号線を北見方向へ。層雲峡、石北峠を越え留辺蘂町に入って、国道左手に滝の湯温泉がある。そこから500mほど入ったところ。駐車場は広い。



オフィシャルページ

調査日:2004年5月


武華駅逓跡

塩別つるつる温泉の入り口近く、国道ぞいに面白い建物がある。武華駅逓(むかえきてい)は北海道開発のために開設された(1920年−1936年)。駅逓は交通が不便な僻地に馬などを備えて宿泊と運送サービスのための施設だ。つまり開拓時代の道の駅と言える。



北海道北見地方で残っている駅逓はここだけ。建物は日本建築学会から近代日本の名建築に選ばれている。

駅逓は開拓時代の地域の中心であった。武華駅逓長は後に留辺蘂町長になっている。今の武華駅逓跡は開拓資料館なっていて、80年前の北海道開拓の最前線の暮らしを偲ぶことができる。



常呂郡留辺蘂町字滝の湯
9:00−17:00(冬期休業)
見学料:50円

 

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