千古温泉★★


硫黄の香りの小さな温泉

■概要

信州上田から菅平高原に向かう途中に真田町がある。真田と言えば真田幸村と真田十勇士だ。今回は真田十勇士の一人霧隠才蔵(きりがくれさいぞう)にゆかりのあるという千古(せんこ)温泉を訪れた。

千古温泉は、千曲川の支流、洗馬川のほとりにある古いの湯治場だ。霧隠才蔵が忍法の修行をしたという千古の滝の近くにある。真田十勇士は創作上の人物で、明治時代の歴史読み物の登場人物だ。



道路から急な短い坂を降りると川に沿って小さな宿がある。昔は宿泊もできたが今は日帰り入浴専門になっている。ロビーには山の湯らしく鳥などの剥製が飾られている。

■所在地

長野県小県郡真田町横尾6395
TEL:0268−72−2253




■印象

浴室に入ると硫黄の香りがする。小さな浴室で浴槽も小ぶり、浴槽の角からお湯が注がれてかけ流されている。柔らかい透明なお湯だ。

お湯の中にはほんのわずか黒いごま粒状の湯花がある。この黒い湯花はマンガン成分だと掲示してある。洗い場の端の蛇口にコップが置いてある。お湯を飲んでみるとイオウの香りと薄いタマゴ味がする。

窓の外は洗馬川の流れだ。川音が聞こえる。窓を開けていると外を通る人と目が合ってしまうが、男湯からは気にせず川の眺めを楽しんでしまう。

泉質は単純硫黄冷鉱泉、源泉の温度は24.4度、蒸発残留物528mg。現在の源泉は1950年に掘削したもの。

ちょっと分かりにくい所にあるが、硫黄の香りが楽しめる。スキーシーズンは混むそうなので、あまり混まないシーズンに行くのがよいだろう。


■営業

営業時間 10:00−20:00
休館日 毎月20日(土日のとき営業)
料金 500円

交通

上信越自動車道の上田菅平 I.Cを降りて国道144号線を嬬恋方面に進む。「荒井」交差点を長野、松代方面に左折。町役場を過ぎた交差点を左折、少し走って突き当りを右折、千古温泉の看板がある。駐車場は旅館の裏側、川沿いにある。



調査日:2004年9月

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