いわき湯本温泉さはこの湯★★★


いわき湯本温泉のシンボル

■概要

いわき湯本温泉は福島県の浜通り地方で最も有名な温泉地だ。温泉神社の下に大きな温泉街がある。共同浴場が3箇所あって、さはこの湯は温泉街のシンボルになっている。

さはこの名は温泉の古い名前「三函の湯」によるものと思う。今の施設は1995年オープン。火の見櫓を模した変わった建物だ。中は思ったより狭く、公営温泉らしい雰囲気だ。



いわき湯本温泉は日本3古湯に挙げられる古い温泉だ。江戸時代は浜街道の大温泉地として栄えた。明治時代に常磐炭鉱の開発によって湧出量が減り、大正時代に一度枯渇した。

昭和になって炭鉱の協力でお湯が供給された。現在は炭鉱が閉鎖され、坑内のボーリングにより大量の温泉が供給されるようになった。

■所在地

福島県いわき市常磐湯本町三函176−1
TEL:0246−43−0385



■印象

自動券売機で券を買って、受付に出す。浴室は岩風呂の「宝の湯」と檜風呂の「幸福の湯」があって、男女が日替わりになっている。今夏は幸福の湯の方に入った。

8角形の大浴槽が中央にあり、それに続く小浴槽が左手にある。右手にも2人程度の熱湯の浴槽がある。天井はあまり高くなく、湯気がこもってかなり暑い。

大浴槽は一応ぬる湯ということだがかなり熱い。熱湯はさすがに熱すぎて入れない。お湯は透明で特徴はあまり感じないが、さらりとしている。香りもほとんど感じない。

泉質は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、源泉の泉温59.7℃、成分総計1723mg。 壁に循環式ではなく放流式であるとの掲示あり。

とにかくものすごく混んでいる。次から次に浴客が来る。浴槽も熱いのでお湯に浸かっている人よりもフチに腰掛けている人の方が多い。

硫黄臭を期待してきたが、残念ながら熱いけれどもあまり特徴の感じられないお湯だった。観光施設と思えばなかなかではあるが、共同湯と考えるとやや残念。

■営業

営業時間 8:00−21:00(2時間以内)
休憩10:00−16:00
休館日 第3火曜日(祝日の場合は翌日)
料金 220円


交通

常磐自動車道のいわき湯本ICを降りて、県道14号線で湯本の温泉街へと向かう。温泉神社正面の通りに入る。通りに入って100mほど。駐車場は近くに3個所あるがかなり狭い。



調査日:2004年10月

 


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