鶯宿温泉石塚旅館★★★★


湯治宿の格安源泉温泉風呂

■概要

盛岡市の南西、車で1時間ほどのところに鶯宿(おうじゅく)温泉がある。大きな温泉旅館や小さな湯治宿がある古くからの温泉地だ。湯治宿の良いお湯を求めて訪れた。

めあての湯治宿うぐいす旅館は、水害で名物の浴室が被害を受けて休業中。すぐ近くの古い湯治宿「石塚旅館」を訪れた。

鶯宿温泉は鶯宿川沿いに細長く温泉旅館が連なっている。温泉街の中央部に古い宿が集まっていて、石塚旅館も1939年創業の木造2階建ての湯治専門旅館だ。



鶯宿温泉は1500年代の発見と言われ、江戸時代後期は南部藩の藩主がよく利用した。明治初期には4軒の宿があったという。現在はたくさんの温泉旅館があるが、やや寂れた印象がある。

■所在地

岩手県岩手郡雫石町鴬宿第6地割15−1
TEL:019−695−2221




■印象

立ち寄り入浴を求めると気軽に応じてくれた。玄関には立ち寄り回数券の手作りポスターがあって、立ち寄りは歓迎してもらえる。

浴室は男女別のごくシンプルなもの。タイルがよく磨きこまれている。窓が広く窓からは鶯宿川が見える。

お湯は浴槽内から注がれ、静かに溢れている。お湯はかなり熱い。やわらかく甘い香りがする。温度調節はホースで冷水を入れる。

きれいな透明のお湯で、白い綿つぶ状の湯花がぽつぽつと漂っている。熱いのをぐっとこらえて入る。浴感は肌がキシキシする。

鶯宿温泉(杉の根の湯)、泉質はアルカリ性単純温泉、源泉の温度57.9℃、pH=8.7、成分総計644.6mg。ナトリウム−硫酸塩泉(芒硝泉)の薄いもの。

先客は毎日銭湯代わりに来ているという。ほかのぬるい風呂に入るならここのお湯のほうがずっと良いそうだ。

熱いがさっぱりとした浴感はとても気分がよい。お勧めする。


■営業

営業時間 応相談
休館日 無休
料金 200円

交通

東北自動車道の盛岡ICを降りて国道46号線を秋田方向へ。雫石バイパス東口で左折して県道1号線に入る。御所湖畔を過ぎ鶯宿温泉入り口の大きな看板を見つけて右折して入る。温泉街に入ったら狭い道を進む。大きな宿の長栄館の東隣にある。宿前に5台程度の駐車場あり。



調査日:2008年8月

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