大網温泉田中屋★★★★ |
渓谷の底の露天風呂 ■概要 塩原温泉は 塩原11湯(大網、福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯)と呼ばれ、箒川沿いに温泉が点在している。今回は塩原温泉の入口ある大網(おおあみ)温泉に来た。大網温泉は一軒宿の温泉で、渓流沿いにある露天風呂が有名だ。 田中屋は立派なビルで、そこにももちろん温泉の内湯があるが、国道の反対側、箒川(ほうきがわ)の谷底に露天風呂がある。このあたりでは箒川は深い渓谷になっていて、国道から露天風呂までは階段を300段余り下りなければならない。 田中屋のロビーで料金を払う。老舗旅館らしく愛想のよい応対をしてくれる。塩原温泉の湯めぐり手形が利用可能だ。玄関脇には飲泉所がある。 露天風呂に行く前意にお湯を飲んでみた。ほんのりしたダシ味、少し渋みはあるが飲みやすい。 ■所在地 栃木県那須郡塩原町下塩原6 TEL:0287−32−3232 |
一段下の河原の湯は大岩の陰が浴槽だ。コンクリートの屋根があって、その上では釣り客の家族連れが毛布を引いてのんびり昼寝している。河原の湯は少し熱め。窓から川をのぞくと魚が見える。 |
■営業
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■「塩渓紀勝」 興味を持ったので調べてみると、「塩渓紀勝」は、明治の実業家で文化人だった奥蘭田(おく・らんでん)が塩原温泉を紹介するために書いた漢文の紀行文であった。 蘭田は塩原の明治21年に塩原に別荘を作り、塩原の名勝、温泉などをまとめて、「塩渓紀勝」として出版した。 |
塩原温泉を世に知られせたとして、蘭田は塩原の3恩人の一人とされている。
ちなみに他の2人は、道路を整備した三島通庸、新聞小説で塩原を取り上げ有名にした尾崎紅葉である。 ■温泉饅頭 塩原のバスターミナルの近くの温泉街のなかに温泉饅頭の店がある。平たい形の茶色い饅頭だ。店先に床机があって、お茶と饅頭が楽しめる。 |
できたてで中のアンコが熱い温泉饅頭はなかなかうまい。 お土産用8個入り600円 松泉堂本店 |