糠平温泉湯元館★★★★


キャッチフレーズ

■概要

糠平(ぬかびら)温泉は音更(おとふけ)川上流の糠平ダムの西側にある温泉地だ。1925年に開湯され、大きな湯治場だった。1955年にダムができて温泉街は湖底にみ、現在はダムの西側の台地に温泉街が整然と並んでいる。

湯元館の初代が糠平温泉を発見して、最初に湯治場を開いた。湯元館は温泉街の一番奥にあって、木造2階建て、建物左に小さな足湯がある。最近になってログコテージを建てている。



湯元館には男女別の浴室があり、女性専用露天風呂と混浴露天風呂がある。混浴露天風呂は女性用の脱衣所が別にある。



■所在地

北海道河東郡上士幌町字糠平本通4
TEL:01564−4−2121
FAX:01564−4−2123




■印象

母屋から渡り廊下を通って渓流沿いの浴室に行く。大きな楕円形の浴槽の中央に噴水状の湯口があって、静かにお湯が注がれている。透明なお湯が浴槽全面から溢れている。

静かな浴室に柔らかなお湯が溢れていて、心も体もゆっくり落ち着ける。泉質は弱食塩泉、やや熱めで弱いツルスベ感がある。なめるとかすかに塩味がする。



露天風呂に行くには打たせ湯の裏を通る。打たせ湯はコンクリートの床がやや無骨だが、4mの落差があって、マッサージ効果が大きい。

打たせ湯から階段を上ると混浴の露天風呂だ。広い浴槽の中央に大きな岩が置いてある。ここもざばざばとかけ流しだ。 女性浴室と離れているので、露天風呂の近くに女性専用脱衣所がある。

露天風呂は小さな渓流に面しているので川の音が聞こえる。向こう岸の木々の緑が濃く、大変に開放的だ。

やわらかいお湯で、静養向きだ。スキーシーズンを避けてゆっくり泊まるのもよいだろう。


■営業

営業時間 10:00−21:00
休館日 無休
料金 500円

交通

道東自動車道の音更帯広ICを降りて、国道241号線を北へ向かう。上士幌町から国道273号線で糠平へ。温泉街の奥右側。駐車場は広い。



調査日:2003年8月


昔の糠平温泉

湯元館3代目のご主人に話を聞いた。糠平温泉は大正8年(1919)に湯元館の初代島隆美さんが原生林の中で発見した。大正13年(1924)に、湯壷小屋を造り、湯元館の基となった。

開業当時の写真が飾ってあった。移転前の姿だ。浴槽に浸かるのではなく、落差のある打たせ湯を使っている。草津温泉や登別温泉などの滝湯と同じ利用方法だったようだ。

 

 TOP  温泉みしゅらん