ニセコ湯本温泉チセハウス★★★


泥湯がある山小屋

■概要

ニセコ連峰の主峰はニセコアンヌプリだ。その東側に山が連なっていて次の山が屋根形をしたチセヌプリだ。チセヌプリの麓に温泉が湧き出す沼、大湯沼がある。この沼がニセコ湯本温泉の源泉だ。

大湯沼の下流にチセハウスがある。ユースホステルとして1951年に開業
している。当時のご主人はニセコの山岳ガイドとして活躍した。亡くなってからは奥さんが一般の宿としてチセハウスを守っている。



チセハウスは分厚い木を積み上げた山小屋のような建物だ。ニセコの山の中腹にあって静かな雰囲気だ。チセヌプリも目の前に見える。

入り口を入ると食堂の広間がある。左手奥が浴室だ。食堂の広間には息子さんの趣味のドラムセットが置いてある。山小屋にしては面白いとりあわせだ。

所在地

磯谷郡蘭越町湯の里680−2
TEL:0136−58−3063




■印象

混浴の浴室には大小4つの浴槽があって、泥湯、灰色のお湯、透明なお湯がある。このほかに女性専用の浴室(浴槽は1つ)がある。硫黄の香りのする灰色で濁ったお湯はけっこう熱い。ホースの水でうめながら入る。泉質の表示はないが硫化水素や硫黄分の濃い温泉だ。



露天風呂は深い泥湯だ。女湯側とつながっていて石板の半仕切りがあるだけだ。泥湯の泥は大湯沼から採取するそうだ。 さっそく飛び込んでみると、湯船の底に泥が厚く溜まっている。泥は非常に細かく滑らかだ。お尻にぬるぬるした泥の感触がある。山の景色をみながら面白い感触を楽しんだ。

とても変わった泥湯がある温泉だ。ニセコに行ったとき寄ってみるのもよいだろう。


■営業

営業時間 9:00−20:00
休館日 無休
料金 500円

交通

札幌から国道230号線もしくは国道5号線を経由して、ニセコ町に行く。ニセコ町から道道66号線(パノラマライン)に入り、アンヌプリ方面へ進む。昆布川温泉を過ぎ大湯沼の案内を頼りに山道を登る。チセヌプリスキー場手前にチセハウスがある。駐車場はたいへん広い。
JRニセコ駅から湯本温泉行きのバス便あり。



調査日:2002年9月


大湯沼

大湯沼は野球場ほどの広さの温泉の沼だ。近年環境省の整備で沼を一周する柵と歩道が設けられた。灰色から青白い高温のお湯が湧き出している。沼のあちこちでお湯の湧き出しが見える。湧出量は1000L/分もあるそうだ。

硫化水素臭が一面にたちこめている。お湯に手をつけてみたが、やけどそそうに熱い。湯面に黄色い顆粒状の硫黄の粒が大量に浮かんでいる。

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