新冠温泉レ・コードの湯★★★


牧場にある巨大ログハウス温泉

■概要

レ・コードの湯という名前に興味があって、新冠(にいかっぷ)町に来てみた。新冠町は太平洋に面した小さな町で、たくさんの牧場があり競走馬の産地として有名だ。新冠温泉「レ・コードの湯」は地元のレコード博物館にちなんだ名前だ。

北海道日高地方は温泉の少ない地域だ。近年になって町で温泉ボーリングに取り組み、1996年に新冠町の市街から少し離れた丘で地下2000mから温泉を掘り当てた。



温泉施設は1998年にオープンした巨大なログハウスだ。レストランや宿泊施設も造られている。施設の前には「新冠温泉」と標された巨大な日高石(緑泥片岩 115t)の石碑がある。
内部は広く清潔、木の太い梁がのびのびした雰囲気だ。



■所在地

北海道新冠郡新冠町字西泊津16−3
TEL:01464−7−2100
FAX:01464−7−4301



■印象

浴室は黒い石の床、浴槽の縁は太いヒノキ材など贅沢な雰囲気だ。広い窓から太平洋が見えるはずだが、訪れた日はこの地方名物の海霧が濃くて残念ながら海は見えなかった。

お湯は無色透明、ごく薄い塩味、残念ながらカルキ臭が少し残っている。温まるお湯で、弱いツルスベ感もある。 泉質はナトリウム−塩化物泉、源泉の温度は33.1度、湧出量72L/分だ。



露天風呂は青みがかった日高石を組み合わせた岩風呂だ。内風呂より熱めにしてある。露天風呂からの眺めはなかなかよい。遠くは霧でかすんでいるが、広々とした緑の芝生が目の前に広がっている。

柵があるので目を凝らしてみると馬が草を食べている。芝生は牧場だった。そこらじゅうが牧場になっているようだ。湯上りにベランダからの眺めもよい。

浴室は和風と洋風があって、男女で日替わり。家族風呂もある。お湯にそれほど特徴はないが、人気の施設だけあって楽しめる。

■営業

営業時間 10:00−22:00
休館日 無休
料金 500円

交通

日高自動車道から国道235号線を南下する。新冠市街を過ぎて1km程で左に大きな案内板が見える。左折して坂を登り、高台にある大きなログハウス。駐車場はたいへん広い。



調査日:2003年6月

オフィシャルページ


新冠町レ・コード館

レ・コード館は、ふるさと創生資金を使って、レコードをテーマにした町づくりとしてできた博物館だ。1997年にオープンした。もともとは町の人のアイデアで、アナログレコードの収集・保存をしている。全国からレコードの寄贈を受けて、2003年の現在は66万枚もあるという。

国道沿いの道の駅と並んでいて、高い塔のある建物だ。館内にかなつかしい昔のレコードのコレクションや、レコードのルーツである蓄音機が飾られている。レコード鑑賞用の演奏ホールもある。係りの若い女性がリクエストに応えてレコードをかけてくれる。

開館時間:10:00−17:00
入場料:500円
休館日:月曜日(祝日のとき翌日)
レ・コード館





年代別のシングルレコードジャケット。リクエストすると試聴できる。

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