東鳴子温泉高友旅館★★★★★


黒湯が名物の湯治宿

■概要

東鳴子温泉は鳴子温泉郷のなかでもちょっとひなびた湯治宿が集まっている。今回は黒湯で有名な「高友(たかとも)旅館」を訪れた。珍しいお湯なので温泉ファンにはよく知られている。

東鳴子の温泉街の中ほどにある大きな旅館だ。本館は木造2階建て、奥の方に鉄筋の湯治棟がある。雰囲気はかなりひなびている。



宿の創業は大正時代の1924年、敷地内に4つの源泉を持っている。浴槽は7つあるが、宿泊客専用のものもある。名物の黒湯は1953年にボーリングして湧出したもの。

浴室の掲示から:「名湯「黒湯」について  この温泉わ昭和27年9月人工掘削により地下1300尺(約400メートル)の深所より湧出をみたもので、成分含有量が非常に多く、空気にふれますと”黒色”になり見たところゴミの様に思われますが決して不潔でわありません。非常に温もるお湯にて湯ざめしない薬湯です。特に神経痛、胃腸、諸病におく効きます。」



■所在地

宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣18
TEL:0229−83−3170
FAX:0229−81−1135




■印象

朝一番に訪れたので名物の黒湯はお湯が溜まりきっていなかったが入れされてもらった。混浴だが、となりに女湯がある。大浴場の浴室は独特の油臭で満たされている。

お湯の透明度は意外に高く60cmほど。灰白色の微濁。源泉が熱めなのでゆるいかけ流し。お湯は空気に触れてだんだん灰黒色になるという。

湯口のパイプは2つあって、一方は「玉の湯」源泉。もうひとつは表示はないが香りがない硫酸塩泉系のお湯か。

「玉の湯」源泉の泉質は含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩泉(硫化水素型)、源泉の温度51℃、溶存物質総量1145.2mg。



もう一箇所のひょうたん風呂に行ってみる。ここのお湯もかけ流し。新鮮なので濁りの少ない緑黄色だ。しばらく浸かっていると泡付きがあって、じわじわ体が温まってくる

源泉名「幸の湯」、泉質は含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩泉(硫化水素型)、源泉の温度59.2℃、溶存物質総量2568mg。

宿泊客専用の浴室がさらに2箇所ある。ひなびた雰囲気の湯治宿だが、名物の黒湯意外にも種類の違う温泉がある。温泉好きにはぜひ訪れてもらいたい。


■営業

営業時間 10:00−16:00
休館日 無休
料金 500円

交通

東北自動車道の古川ICを降り、国道47号を鳴子方面へ30kmほど北上する。東鳴子温泉入口の信号を左折し旧道に入り道なりに500mほど。



調査日:2006年4月

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