ニセコ昆布温泉鯉川温泉★★★★


明治からある古い湯治場

■概要

ニセコは北海道で最も有名なスキー場だ。独立峰ニセコアンヌプリに、4箇所のスキー場が作られている。ニセコ周辺には多くの温泉があるが、ニセコアンヌプリの西の麓にニセコ昆布温泉郷がある。

昆布温泉とは面白い名前だ(由来は下の記事に書く。)。 尻別川支流のニセコアンベツ川に沿って古くからの温泉旅館があり、その中のひとつが「 鯉川温泉」だ。開湯は明治32年で昆布温泉郷の中で最も古い。

道道66号線からニセコアンベツ川に沿って少し遡ると鯉川温泉がある。ニセコアンヌプリスキー場でスキーのあと、暗くなってから訪れた。雪の中に大きな温泉旅館がある。


北海道の中では古い湯治場なので、建物に
歴史が感じられる。内風呂と露天風呂がある。

■所在地

北海道磯谷郡蘭越町字湯里592
TEL:0136−58−2111
FAX:0136−58−2088




■印象

玄関の帳場で料金を払って、さっそく浴室へ行く。脱衣場は寒いが、浴室内はもうもうと湯気が溜まっていて暖かい。床も壁もタイル張りで、クラシックな雰囲気がある。

お湯は、透明でふんだんにかけ流されている。 浴槽はやや深く、気持ちよく温まる。泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物炭酸水素塩泉(含土類食塩泉) である。



浴室から外に出て裸で少し歩くと露天風呂がある。けっこう広い。川の音が聞こえる。夜の露天風呂もなかなか良い。湯口にコップがあったので、温泉を飲んでみた。癖のある昆布ダシのような味だ。

ふんだんに源泉が楽しめる。鄙びて気持ちが良いところなので、今度は泊まりで再訪したくなった。

■営業

営業時間 10:00−21:00
休館日 無休
料金 500円

交通

国道5号線ニセコから道道66号線を北上し、ニセコアンベツ川を渡る。昆布温泉バス停先の鯉川温泉の看板を見て右に入る。駐車場は広い。
JRニセコ駅からバスがある。昆布温泉下車。



調査日:2001年1月

鯉川温泉オフィシャルページ


ニセコ昆布温泉の由来

ニセコ昆布温泉は、珍しい名前だ。鯉川旅館にその由来についての説明があった。少し長いが要点を引用する。

(昆布温泉の命名)

明治から昭和のはじめまで昆布駅よりの温泉は昆布七湯(宮川(現在は鯉川)、青山、紅葉谷、成田、黒沢、湯本、仁世古)として知られ、静かな湯治場だった。

昭和5年(1930年)に小樽市の小樽新聞社が、北海道の三霊泉、五名湯を選ぶ人気投票を行った。その時、昆布町の有志と温泉旅館(鯉川、青山、紅葉谷)が協議し、この地を「昆布温泉」と決めた。

(ニセコ昆布温泉の命名)

厚生省が「国民保養温泉」を指定するとき昆布温泉ににニセコの山名をつけて「ニセコ昆布温泉」とした。

(昆布駅の起源)

札幌鉄道局発行「駅名の起源」によると、昆布駅は明治37年(1904年)に開かれた。「昆布」の由来は次のとおり。

明治の初年、磯谷地方の漁民で川漁或は薪炭採取をした者は「尻別川」「昆布川」に沿って行き来していた。採取物の留置き場所や道の目標として木の枝に昆布をつけた。

昆布駅の一帯は採取物の搬出、留置の好適地であったためか、昆布のが特に多かったので、そこに「昆布」の名前がついたと伝えられている。

ニセコのスキー場



ニセコアンヌプリには、ニセコ比羅夫スキー場、ニセコアルペンスキー場、ニセコ東山スキー場、ニセコアンヌプリスキー場の4つのスキー場がある。

ニセコの雪は軽く、すばらしい滑り心地だ。各スキー場から眺められる蝦夷富士(羊蹄山)もすばらしい。
ヒラフスキー場から見た羊蹄山パノラマ

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