小赤沢温泉★★★★★  


苗場登山口の効能の温泉

■概要

秘境と言われた秋山郷は中津川の深い渓谷である。渓谷の入り口が新潟県で、その奥が長野県になっている。小赤沢温泉は県境の長野側にある温泉だ。小赤沢は苗場山の西の登山口である。この温泉は登山者にもよく利用されている。



小赤沢温泉楽養館は村営の保養所で、山小屋のような形だ。すべて木で作られていて暖かい雰囲気だ。泉質は含鉄ナトリウム・カルシウム塩化物泉、源泉の温度は45度である。温泉成分は1リットルに2300mgもあって、非常に濃い温泉だ。


1階の食堂
明るいテラスのような食堂があって、
手打ち蕎麦(1000円)などが楽しめる。

■所在地

長野県下水内郡栄村大字堺
TEL:0257−67−2297



■印象

楽養館の玄関先には登山者用の荷物置き場があり、登山客によく利用されているのがわかる。温泉は内風呂だけで、残念ながら露天風呂はないが、そのお湯には納得する。普通の湯船と寝湯と打たせ湯、圧注浴とある。

お湯の色は鉄分を多く含んでいるので茶褐色だ。湯に浸かると肩から下は見えなくなるほど濃い。お湯は配管から断続的に噴き出す。ちょっと驚かされるが面白い。じっくり湯に浸かっているとじわじわと体が暖まってくるのがわかるようだ。白いタオルをお湯に浸したらすぐに茶色に変色してしまった。



女湯は苗場登山帰りのおばはんの団体でごった返しており、とても賑やか(と言うか、うるさい)だったそうだ。休憩室は2階の畳敷きでとても静かで雰囲気がよかった。

雰囲気、泉質ともすばらしいの一言。お勧めする。

■営業

営業時間 10:00−20:00(日曜は9:00から)
休館日 無休(12月〜4月は水曜日休み)
料金 500円

交通

関越自動車道の石打塩原ICを降りて、国道353号線で峠を越え、中里村で国道117号線で西へ向かう。津南町大割野交差点で左折、国道405号線で秋山郷に入る。小赤沢地区から苗場山登山口方向へ左折、坂を登る。駐車場は広い。

志賀高原から志賀秋山林道(前線舗装、冬季は閉鎖)を利用して切明温泉を経由することもできる。



調査日:1999年11月


トチ餅

帰りに通った秋山郷で1軒の製造販売の店で、つい名物のトチ餅を買った。ふわっと柔らかく、中の餡もほどよい甘さでうまい。

   

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