鹿教湯温泉町・高梨共同浴場★★★★


湯量豊富な地元用の共同浴場

■概要

鹿教湯(かけゆ)温泉は古くからの湯治場で、大塩温泉、霊泉寺温泉とともに丸子温泉郷として国民保養温泉地に指定されている。

国民保養温泉地は、歓楽街がなく効能があってお湯が豊富な温泉地という選定基準なので、いかにも湯治向けということだ。

鹿教湯の共同浴場は文殊の湯が中心部にあるが、もうひとつ地元用の共同浴場がある。鹿教湯温泉街の入り口にある町・高梨(まち・たかなし)共同浴場だ。町と高梨は地区の名前。



温泉街に入る手前に火の見櫓や小さな公民館がある。公民館の裏手によく見るとドアが2つの建物が見える。そこが共同浴場だ。付近は田んぼと畑、近くに3軒の温泉宿もある。建物は古びたコンクリート。

なにも案内板などがない地元用の共同浴場だが、外来者の料金が設定されている。

■所在地

長野県上田市西内885−1
TEL:0268−44−2331(鹿教湯温泉観光協会)




■印象

大体の場所は分かっていたが、いざ訪れてみると共同浴場がどこにあるのかすぐには分からない。付近をあちこち歩いてやっと発見できた。

訪れたときには受付にはだれもいなかった。さびた料金箱が置いてあるので、掲示の料金を入れる。脱衣所はごくシンプル、いかにも共同浴場らしい。

浴室は予想とは違ってきれいなタイル張り。清潔によく手入れされている。2m四方の浴槽があって、ライオン型の湯口からかなりの量のお湯が注がれて、
そのままオーバーフローする。

お湯は無色透明、ちょうど良い温度だ。ほんのりと硫黄泉のようなタマゴ臭がある。湯口のあたりがかすかに白濁している。しばらく浸かっていると体にアワが付く。


源泉名は鹿教湯2,3,4,5,6号泉、泉質は単純温泉(硫酸塩泉タイプ)、源泉の温度47.9℃、pH7.87、蒸発残留物495mg。鹿教湯の共同配湯のお湯だ。

共同管理のお湯なのにアワ付きがあるほど鮮度が高く鹿教湯のお湯の実力がよくわかる。地元優先の共同浴場なので配慮して利用してほしい。


■営業

営業時間 6:00−21:30
休館日 無休
料金 100円

交通

上信越自動車道の上田菅平ICを降りて国道18号線に入り、常盤城4交差点から県道65号に入り南下する。平井寺トンネルを通って右折して国道254号泉をを塩田平方向へ。鹿教湯温泉入り口手前に小さな公民館がある。その裏手。



調査日:2006年11月

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