熱海温泉上宿新宿共同浴場★★★


熱海の源泉を堪能する共同湯

■概要

歓楽温泉地のイメージのある熱海でも共同湯が生きている。熱海にある典型的な共同湯である上宿新宿(かみしゅくしんしゅく)共同浴場を訪れた。

熱海市役所の北側、ニューフジヤホテルの裏の道を入ったところに、浄土宗の大きなお寺誓欣院がある。お寺に登る階段の前に朱塗りの橋があって、その脇に上宿新宿共同浴場がある。



小さな建物で、知らないと通り過ぎてしまうような目立たない外観だ。周囲は熱海繁華街の喧騒から離れて割合静かな環境だ。地元に人が桶を抱えて通ってくる。

上宿と新宿は地区の名前で、80年前に建てられた共同浴場は両地区の地元用だった。現在は外部の人も積極的に受け入れてくれる。

■所在地

静岡県熱海市上宿町6−2
TEL:0557−81−5773



■印象

良く磨かれたタイル張りの浴室の奥に2つに仕切られた浴槽がある。一方はぬる湯、もう一方は熱湯だ。お湯は無色透明、なめるとニガ塩辛い味だ。香りはほとんどない。柔らかい感じのお湯で、キシキシ感がある。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(等張性、弱アルカリ性、高温泉)、源泉の温度87.5℃、成分総計8.873g。源泉はすぐ近くにある野村湯。大湯間欠泉と同じお湯だという。



ぬる湯の方は水で埋めてもよいが、熱湯のほうはそのまま冷めるのを待つのローカルルールだそうだ。

番台のおじさんの話では、温泉めぐりブームのときは外来が多かったが近頃はさっぱりだとか。もっと外の人にりようしてもらいたいとのこと。すっきりさっぱりの良湯なのでお勧めする。

■営業

営業時間 15:00−17:00
休館日 1の日(1、11、21、31日)
料金 400円

交通

小田原厚木道路の小田原西ICを降りて国道135号線で熱海へ。熱海市街に入ったら熱海市役所を目指す。市役所の北側、ニューフジヤホテルの裏にある。有料駐車場は市役所隣にある。そこから歩いて数分。



調査日:2006年4月

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