新湯温泉湯荘白樺★★★


白濁硫黄泉の小さな露天風呂

■概要

新湯(あらゆ)温泉は塩原温泉郷のひとつで、3箇所の共同浴場と、数件の温泉旅館があるこじんまりとした温泉だ。塩原の中心部の温泉街と違って、静かな湯治のための旅館が多い。

新湯の温泉旅館湯荘白樺は、古くからある温泉宿のひとつだ。共同浴場の寺の湯と中の湯の間にある。白樺の玄関先が寺の湯、反対側には中の湯がある。宿の裏は爆裂火口のあとで、現在も噴気が上がっている。



白樺のお湯は共同噴気泉「なかの湯」を付近の旅館と分け合っているものだ。共同浴場の中の湯と白樺の間に源泉の湯溜まりがある。その上には小さな鳥居があって、大事なお湯という感じがよくわかる。



■所在地

栃木県那須郡塩原町湯本塩原14
TEL:0287−32−2565
FAX:0287−32−3260




■印象

入り口の階段をどんどん上がっていくと左手に小さな中庭があって、そこにひょうたん型の露天風呂「七福の湯」がある。白濁した熱い湯だ。ホースから水を加えて温度を調節する。

この露天風呂は混浴なのでクマコと入る。硫黄の香りに包まれて温泉らしい温泉を堪能する。あとからカップルが入ってきた。宇都宮から通っているという。湯めぐり手形でいろいろ回っているけれど、この露天風呂がいいと言っていた。

源泉からのお湯は最初は透明で白濁していない。飲んでみると硫黄の香りがして、苦い。泉質は単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)、源泉の温度は79.2度、pH=2.6、成分総計414mgである。



内湯は男女別のヒノキ風呂だ。大きな湯船に白いお湯が満たされている。窓が小さく暗いが、昔ながらの風情がある浴室だ。ここも同じ源泉を掛け流している。

新湯のお湯で露天風呂が楽しめるのはなかなかうれしい。閑散期にカップルで入るのに良いと思う。

■営業

営業時間 10:00−20:00
休館日 無休
料金 500円

交通

東北自動車道の那須塩原ICを降りて、国道400号線を西に向かう。塩原温泉から日塩もみじラインに入って20分で新湯温泉。白樺は寺の湯と中の湯の間にある。駐車場は宿前と裏にある。
東京から塩原までJR高速バス「もみじ号」が利用可能。塩原温泉のバスターミナルから新湯までバスあり。



調査日:2002年6月
オフィシャルページ


大沼公園とモリアオガエル



新湯から日塩道路を少し登って左折して4km程で大沼公園がある。

大沼はアシが生茂っている沼だ。ここは天然記念物のモリアオガエルがいる。訪れた6月下旬はちょうどモリアオガエルの産卵期だった。

沼の水面に張り出した木の枝に、ソフトボール大のたくさんの泡玉がある。よく見ると5,6cm程の蛙がいる。ときどき後ろ足で泡をかき混ぜて産卵している。近づいても逃げない。

静かな沼でゆっくり散歩するのによさそうだ。

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