笛吹川の流れは、西沢と東沢の二つの沢から始まる。いずれも、すばらしい滝を多く抱えた谷ですばらしいのだが、遊歩道の整備された西沢はあまりに俗化してしまっているので、 訪れるのもためらわれるほどである。そう言いながらもやはり出かけてみたりしたこともあるのだが、今日はそんな気にはなれそうにない。 暑い夏の休日は水の浴びれる沢に行きたいものだ。もう一方の東沢といえば手つかずのままであり、遡行者こそ多くても、静かな一日を過ごせることだろう。沢を登りきるとなると長丁場で、本格的な装備を必要と するのであり思いつきで出かけるのは危険だ。しかし途中の山の神あたりまでなら踏み跡もあり、歩くのも容易であるから、あとはその辺で深い渕を探して泳ぐのもおもしろいだろうと、友人と出かける。 夏の炎天下とはいえ、流水に長く浸かるのは冷たすぎるので、風景を楽しみながら食事を楽しむ優雅な山行となった。 |
下流部の地峡 両岸は狭まり、爆音とともに滝が現れた. |
ホラノ貝 「東沢の全流がその間に圧搾され、それから流れが藍のような凄い色に吐き出されて」、 大正4年に田部重治がみたホラノ貝. |
山の神附近 ホラノ貝を過ぎると川幅は再び広くなり、美しい河原が続く.そのまま遡りつめれば甲武信岳の小屋の元までいける. いつか登りたいと思いながら、私はまだ実行していない. |
十文字峠から登った甲武信岳は、こちらのページにあります.
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