天滝 [兵庫県養父郡大屋町]

Tendaki


 98年12月、兵庫県但馬地方にある天滝と猿尾滝の2つを訪れることにした。前日京都で泊り、山陰線の各駅停車で バスの出ている八鹿駅に向かうことにした。7時42分京都駅発の福知山行きに乗る。 京都を発ったときから空は曇っており、心配させられた天気も、綾部駅を出たあたりからは、日があたり はじめ、ひとまず安心した。京都を発ってから約2時間、福知山駅に着いた。ホームの向かいに止まっていた豊岡行き電車に乗り換える。 まもなく電車は発車した。
天滝
天滝 落差は98m。
 むかう八鹿駅の一つ前には、養父という駅があり、この駅を出るとトンネルに入る。電車がトンネ ルを後にすると、家並が見えはじめ、そろそろ着きそうである。降りる支度を始めると、まもなく鉄橋を渡った。 片付けた荷物から再び地図を探し出し現在地を確認した。今渡った川が、これから向かう予定の天滝のある大屋川 であった。10時45分到着。先ほど見た地図は手に持ったまま、電車を降り、改札に向かった。
 改札を出て、向かいの全但バスの乗り場に急いだ。もう12月だから外はかなり寒い。待合室には 石油ストーブが焚いてある。まず、天滝に向かうバスのルートを探した。壁の時刻表を眺めていくと、どの路線のバスも考え ていたよりは頻繁に運行されているようである。
 天滝へは、明延行きに乗り、大屋市場で乗り換えると、天滝入口と いうバス停があるからここで降りればよさそうだ。バスが利用できず引き返すという最悪の事態は、少なくともなく なった。それというのも、天滝への交通手段についてはこの時点まで、確実ではなかったからである。猿尾滝に向かう、 村岡行きのバスについては、時刻表で情報を得ることができていたのであるが、一方の天滝に向かうバスについては、 この時点まで運行状況が全くわからないままであった。
 大屋市場への所用時間は44分と書かれているから、乗り換えの時間を合わせても、1時間ほどで天滝口バス停に 着けそうである。10時30分発はすでに出てしまっているから、次のバスまで50分ほど待たなければならない。 2つの滝を1日でまわることを予定してはいたが、無理そうである。この時期日が暮れるのは、5時前であるから、このバ スで行き、天滝を見た後、いったんここまでもどり、再び猿尾滝に行こうものならもう日が暮れそうになっているだろう。 日の暮れた後、滝を見ても仕方がないから、猿尾滝は明日出直すことに決めた。
 11時40分に駅前を出たのバスは、12時20分乗り継ぎ地の大屋についた。道路の向かいに小さな待ち合い室 があり、バスが止まっている。隣には雑貨屋があったから、急いでパンと飲み物を買いバスに乗り込むと、5分ほど で走り始めた。大屋から天滝口バス停までは10分ほどで着く。  バスを降りると、まず帰りのバスを確認した。15時11分発に乗るとしたら、2時間強で往復する必要がある。 バス停の50mほど手前の神社の脇に、天滝2.6kmの標識がある。時間的にもちょうどよさそうだ。
 15分ほどで歩くと車道は終わり観光客用の駐車場があった。駐車場の奥には、しのび滝と命名された小滝が あり、ここから歩道が始まる。沢には連理の滝、夫婦滝と小さな滝が続いて現れる。何回か橋で沢を越えながら、 歩道は続き、少し大きな鼓ヶ滝の下に出る。ここから、急な登りを登ると小屋が現れた。今度は階段が続き、 天滝直下の橋に着く。橋を渡りさらに登ると、天瀧三社大権現が祭られている。
訪問のために
<交通機関> JR山陰本線、八鹿駅から全但バス明延行、大屋で乗り換え、天滝入口下車。バスは 1日8本運行されている。また、八鹿駅へは大阪、神戸から高速バスも出ている。
<地形図> 大屋市場(1/5万)
<Web> 大屋町のページ
猿尾滝


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