Yakushima

Nagata Hodo Trail
永田歩道

 1997年7月20日永田歩道から奥岳に登りました。永田歩道は永田集落のある海岸部から始まりますので、途中まで林道を使って車が利用できるコースに比べてより時間が必要となります。そのためか人気も無いようで、地元で聞いても近年 はこのルートを利用する人はほとんどいないようでした。
 実際、早朝宿を出てから夕方鹿の沢小屋に着くまでの間、まったく他のパーティに会うことのないまま一日を過ごせました。 私は、このような人の使わないコースが好きですし、海抜0mから登るという目的からこの歩道を選びましたが、 初めて屋久島の山を目指す方には、山頂に近づくまで展望もほとんど望めないことから、地味過ぎて過酷なだけのコースかも知れません。
Naqgata永田歩道は西部林道の入口となる、永田集落より始まります。なにぶんにも時間が必要とされるルートをいくのですから 前日は永田で泊まり、早朝に出発しました。
永田川と永田集落
Nagata dake (from Nagata) 天気がよければ、永田集落からは永田岳山頂付近の山々を見ることができます。
永田岳(永田より)
Starting point集落を出て車道を約50分ほど歩いたところに永田歩道の入口がありました。入口には標識がありますが、ここから先ではほとんど見つかりません。ルートを選択するような場所 にもまず道標はなく頼りにすることはできません。この歩道では地図を読むことが重要です。今回は幸いにも目印として残されていたテープが利用できたのでルート探しには比較的苦労せずにすみました。
永田歩道入口
Daiichi kyuukei syo登山用地図に掲載されているポイントはまず見つかりません。たぶんこの近辺に休憩に適した場所があったのでしょうが、まったく気づきませんわかりませんでした。 また七本杉付近までは水場もほとんどありませんので、水はかなりの量携行する必要があります。途中で、沢のせせらぎが聞える場所もありますが、うかつに降りたら戻れなくなりそうで利用する気にはなれませんでした。
第一休憩所付近
7 hon sugi竹の辻と七本杉には標識があり現在地を確認できました。写真のとおり、ここにもし標識がなければ、七本杉であることに気づくのは難しいでしょう。
七本杉
七つ渡し永田歩道を使う楽しみの一つは、この七つ渡しの徒河点の景観だと思います。
七つ渡し
Shikanosawakoya鹿の沢小屋は20人ほど宿泊可能な石作りの小屋です。宮之浦岳山頂にもっとも近い場所にある小屋ですが、永田岳の山頂を越えて1時間ばかり下らなければならないので宿泊する人はあまりないようです。
鹿ノ沢小屋
Kuchinoerabu幸いにも天候に恵まれたので、ローソク岩展望所からは永田集落や、口永良部島が眺望できました。
口永良部島方面の展望
ローソク岩永田岳といえばこのローソク岩が有名です。小屋を出るのが遅かったので、ローソク岩展望所に着いた時点でもう日が昇ってしまい、逆光になってしまいました。
ローソク岩
Summit of Nagata dake永田岳山頂は、笹の中に並ぶ巨大な岩です。
永田岳山頂
View from summit of Nagata dake岩の下をくぐり抜けると山頂をしめす標識があり、永田集落方面が展望できます。
永田岳山頂からの展望
宮ノ浦岳:The summit of miyanoura dakeしばらく待ちましたが、霧は晴れず展望あきらめて下ることになりました。
宮之浦岳山頂


宮之浦岳からの帰路(淀川小屋)は、屋久島の山を紹介したページに写真があります。また奥岳の比較的利用される登山路は大株歩道です。この歩道は、有名な縄文などの屋久杉の大樹を見ながら登れるので人気があります。

山と森


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