メニエルさんたちのおしゃべりパーティー【☆HOME☆】【耳鼻科的めまいの考察】>【めまいとは?/めまいが起きてしまったら】

■めまいが起きてしまったら

つまり、めまい=メニエールめまい=良性発作性頭位めまい症ではないわけです。

めまいには、回転性、非回転性(浮動感・動揺感)、平衡失調、立ちくらみのような仮性めまいがあります。
回転性か非回転性かの違いは病変が急激に進行するか、ゆるやかであるかの違いであって、めまいの性質で病因を判別する事はできません。

めまいがあったら、まずは病院で診察してもらってください。

めまい外来があるような病院がいいですが、地域によっては近くにない事もありますし、長期間通院が必要な場合も多いので、まずは通いやすい病院でもいいでしょう。「耳」が疑われる場合は、まずは耳鼻科へ。めまいの原因は多岐にわたるため必要に応じて、心療内科、整形外科などへも並行していくと効果的な場合もあります。

参考:日本めまい平衡医学会HPを参考にした病院リスト

めまいのない時に病院に行っても、検査で異常がないケースもあるようです。
めまいがある時に検査をするのがいいのかもしれませんが、めまい発作の時には動けないし、頭を動かす事がよけいにめまいを悪化させてしまう場合もあります。また、めまい中は検査どころではない状態になる事もあります。動けるようになったら、できるだけ早く病院で診察を受けるといいかと思います。ただし、手足がしびれるとか、ものが二重に見えるとかの症状があれば、ただちに病院へ。

診察では、聴力検査などの検査結果も病名の診断のきめてにはなりますが、問診も重要です。
特に検査結果で異常が見つからない場合には問診だけが頼りとなります。
だから、めまいがおきた時に、何をしていた時か(頭を動かした時か頭の動きとは関係がないか)、めまいはどのくらい続いたのか、回転性か浮動性か、耳鳴り・難聴・耳閉塞感があったかどうか、などメモしておくとよいでしょう。忘れないためばかりでなく、自分の事を客観的に考えるいいきっかけになります。

めまいは、何度も繰り返す事もよくありますが、そういう時も、簡単にでもメモしておくと診察の時に役にたちますし、後からこういう時にめまいが発生しやすいという手がかりとなる場合もあります。また、どの薬、どんな治療が効くかがわかるかもしれません。
診察の時、医師に言われた事もメモしておくと後から役にたったり、その時はわからなくても後から納得できる事もあります。

外出中にめまいがあったら、どうしたらいいかはケースバイケースでしょう。
メニエルならば、頭を動かさないでじっとしているのが一番ですが、発作が起きた場所によっては、近くに休ませてもらえる所があればいいのですが、そうではない場合もあります。救急車のお世話にならざるを得ないケースもあるでしょう。

メニエルの発作の時、動けなくてもじっとしていれば治まる事がわかっていて、休める環境があれば、救急車を呼んでまで病院へはいかなくてもいいかと思います。めまいがよくある時はなおさら救急車をしょっちゅう呼ぶわけにはいきませんし、ましてや自分で行く事もできませんでした。(これは、管理人の場合で異論はあるかもしれません・・・)

まずは診察です。たとえばメニエルを確定するには多くの検査が必要ですが、必ずしもすべての人にすべての検査をするわけではなく、経過を観察して、たぶん、、、だろうと治療が進められる場合も多いようです。最初の診察で病名が確定できなくても経過を観察していく事でわかっていくかもしれません。

コラム

病院へ行っても、「患者の気持ちがわかってない!」と不満に思う事もしばしばです。
患者の気持ちのわかる信頼できる医師に診てもらうのが一番という声もよく聞かれます。
もちろんそれも大事な事ですが、不満に思う第一の原因は「めまい」について医者と患者の知識の差が大きく影響しているからではないかと思います。また、医師同志であったとしても治療方針の意見の違いがあったりする場合もあって正しい道はひとつではありません。自分が期待していたような対応を医師にしてもらえなかったとはいえ、医師は医学を学び、毎日患者を診察しているプロです。通院できる範囲に耳鼻科が少なかったり、めまいに対する専門性が求められる場合はさらに選択肢はありません。相性などと言っていられない事も多いです。短い診察時間の中では説明は無理かもしれませんが、患者も自分の症状についてよく勉強をし医師も短い時間でもできるだけ患者によくわかるような説明をする努力をお互いにしたいものだと思います。
信頼関係は時間をかけてお互いの努力でできてくるものかもしれませんし、そういう患者の姿勢で医師も「名医」になれるのかもしれません。