メニエルさんたちのおしゃべりパーティー【☆HOME☆】【耳鼻科的めまいの考察】【耳寄りな耳のコラム・目次】
>■めまい/典型的メニエル発作


めまい

典型的メニエル発作

少し前投稿してくださった方が書いてくださったように、私のは、いつも典型的メニエル発作でした。病院でもらった手術の説明の紙に
『メニエール病とは 内耳は内リンパ液という脳を栄養すると同じ液体で栄養されています。原因は不明ですが、この液が内耳内にいっぱいたまり、外へ出られなくなる病気です。ですので発病してまもない患者さんにはまず利尿剤など、体から水分を減らす薬物治療をします。内リンパ液がたまりすぎると、内耳の中の聴覚神経、前庭神経に圧迫刺激をするため、難聴、耳鳴り、めまいが生じるのです。特にめまいはぐるぐるまわる激しいもので、発作が起きると日常生活を営むことができなくなります。』
と書いてありましたが、私のは、ズバリこれです。「メニエル」の本もほぼこういう内容ですね。
メニエルかどうかの診断は難しいようですが、私の場合は先生も「たぶんメニエルでしょうね。」と言い、私も何ら疑問を持ちませんでしたし、先生が変わっても暗黙の了解でした。

ところで、こういう典型的メニエル発作、回転性のはげしいめまいはどうして起きるのか? 上記の説明では、内耳のリンパ液がたまり過ぎて水腫の状態になってるからという事のようです。
もう一つ、「内リンパ水腫になると、蝸牛の中の前庭階と蝸牛管の間のライスネル膜が破れて蝸牛管の内リンパと前庭階の外リンパが混じりあった時、内リンパと外リンパは異質なモノ同志のため感覚器が麻痺して、耳鳴り、めまい、難聴の発作が起こる」
「破れたところから内リンパ液は流れ出てしばらくするとライスネル膜は修復されるので、メニエール病のめまい発作が2時間程度で治まる」というものです。
ライスネル膜は破れるのか、どうか?
これは、まだはっきりとはわかってないようです。
私はといえば、下の「ライスネル膜が破れて内リンパと外リンパが混じりあった時」の説明を読んだ時、「これだ!」と思いました。めまいはなんとなく始まるのではなく、必ず頭の中で何かがプチッと切れたように始まるからです。
水腫だけだと、めまいが起こる起こらないの線引きはどこでされるのかわからず、めまい発作が起こる説明に今ひとつのものを感じます。
これは個人差で、水腫ぐらいでは発作が起きない人もいれば、むくみ加減やその時の体調により発作もしくは軽いめまい感が起きてしまう人もいるのかもしれません。
ただ、メニエルの教科書的には、発作と発作の間は普通とよく書かれているので、私的には水腫ぐらいなら脳が代償してくれてくれるようにも思うのです。脳の疲れ、、、精神的な疲れとか体の疲れ、睡眠不足などがあれば、代償の働きは悪くなりますから、メニエルと診断されていても、「メニエルのめまい」ではなく代償の働きが悪いためのめまいという事も考えられます。
メニエルのめまい発作があると、今度いつおきるのか?という不安はいつでもつきまといます。その不安が代償の働きを悪くして軽いめまいがちょくちょくおきて、ますます日常生活を送りにくくしている事も考えられます。典型的めまい発作しかなく、代償がしっかり働いていたらしい私からみると、そのような精神的なところから問題解決を図れば日常生活での問題もある程度は解決してくれるようにも思うのです。